(34)担任と連携、気分盛り上げる
遠足など、集団行動を嫌がります。(小2男子の母)
遠足や運動会が近づくと、
国立教育政策研究所の滝充・総括研究官によると、この種の相談で多いのは、親自身が集団行動を苦手にしているケースとか。だから強制したくないという気持ちには理解を示しつつ、「集団行動できる力は社会生活に必要。それを育てる好機です」と励まします。
とはいえ、無策で集団に放り込む荒療治は、子どもの心に負担をかけるだけ。滝さんが勧めるのは、担任の先生との連携です。
まず子どもの気持ちをきちんと伝えます。次に、皆で取り組む行事の楽しさを先生から話してもらうのです。むろん親も、「遠くに行けていいね」「お弁当は好物でね」などと、気分を盛り上げるよう心がけます。
集団行動そのものより、友人関係に不安があることもあります。例えば、事前のグループ分けで孤立する心配が生まれている場合などです。先生には、そのあたりの目配りもお願いしておくと良いそうです。
子どもの表情の変化に気づける親の力は尊いもの。それをぜひ、未来へのエネルギーに!(松本美奈)
(2011年12月16日 読売新聞)
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