(37)準備に必要な時間を数値化
毎朝、ドタバタと教科書やノートをそろえています。(小5男子の母)
何度注意しても、学校に行く前にならないとランドセルを開けず、時には宿題のし忘れに気づいたりして大騒ぎ。うんざりですね。妙案はないのでしょうか。
「言い聞かせるだけで直ることは、まずありません」とあっさり言うのは、立命館小学校の陰山英男副校長。準備にどのぐらい時間がかかるのか、親子の双方に具体的なイメージがないため、注意が子どもの心に響かない場合が多いからだそうです。
そこで提案は、「準備の数値化」です。
まずストップウオッチを用意。子どもが時間割に沿って教科書やノートをそろえる横で、親がそのタイムを計ります。先生の指示の点検なども加えると、結構時間がかかるものです。
それが分かれば、次は、その準備をいつするかを親子で決めます。宿題忘れなどを避けるには、やはり夜にするのが基本。就寝時間を起点に逆算します。その後しばらくは毎晩、一緒にタイム計測です。数値に出れば短縮したいのが人の常。整理整頓が有効だとおのずと分かるようになるといいます。
こうした工夫の積み重ねが、成長を促すのです。(松本美奈)
(2012年1月20日 読売新聞)
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