気まぐれピザ
家庭でパンを焼く――。一見難しそうに思えますが、平たくのばすピザ生地なら発酵にさほど気を使わなくてよく、意外と簡単です。しかも見栄えがよく満足度も高い、気軽にチャレンジできる一品です。ピザ作りを覚えたら、定番の平たい食事パン、フォカッチャも作れます。
温度に気をつければうまくいく
ピザ生地は失敗しにくいものですが、ポイントをおさえておくことは大事です。発酵は温度と密接に関係します。上手に発酵を促すために気をつけたいのが仕込み水の温度。季節に応じて夏場は低めに、冬場は45℃ぐらいの高めのぬるま湯にするとよいでしょう。
作り方では1のプロセスで、ダマがなくなり粘り気が出てくるまでよく混ぜるようにしましょう。イーストの発酵を促し、グルテンをつながりやすくします。このプロセスをしっかりすると、ちゃんと生地が発酵してくれるのです。
ピザを家庭で作る利点は、好きな具材を使えること。ピザを焼く10分ほどで火が通るよう具材を薄く切り、あまり重ねないようにしましょう。ご紹介したレシピはあくまで一例。ハムやアンチョビ、はたまたみそを塗って和風テイストにしたり、自由に楽しんでください。
■気まぐれピザ
▼材料[作りやすい分量/ピザ1枚]
・A
強力粉…150g
砂糖…5g
インスタントドライイースト…3g
仕込み水(ぬるま湯)…175g
・B
強力粉…90g
薄力粉…60g
塩…5g
・オリーブオイル…15g
〈ピザのトッピング 直径29cm1台分〉
・タマネギ(スライス)…1/4個
・ピーマン(輪切り)…1個
・トマト(スライス)…1/3個
・サラミ(スライス)…8枚
・ピザソース…70g
・溶けるタイプのチーズ…100〜150g
▼作り方
(1) ボウルにAの材料を入れ、粘り気が出るまで5分間よく混ぜる。
(2) (1)にBを加え、生地がまとまるまでヘラで混ぜ、生地がひとつにまとまったらボウルの中でたたきながらまとめる。
(3) 生地を作業台の上に移し、作業台にたたきつけながら、6〜7分こねる。
(4) ボウルの中で生地を3つにちぎり、オリーブオイルを加え、生地にもみ込む。
(5) 生地がまとまったら作業台の上に移し、作業台にたたきつけながら、生地がなめらかになるまで6〜7分こねる。
(6) 生地を1/3(ピザ用)と2/3(フォカッチャ用)に分け、それぞれを丸めてボウルに入れる。
(7) 大きなボウルに約30℃の湯をはり、生地を入れたボウルを置き、ラップできっちり覆い、約30分、2倍程度にふくらむまで発酵させる。このあと、ピザとフォカッチャ、それぞれの工程に進む。
(8) 生地を直径29cmの円形に伸ばす。ある程度の大きさまでめん棒で伸ばしたら、ピザ皿またはオイルを塗った天板に移し、手で広げるとやりやすい。
(9) 生地全体にフォークで穴をあけ、ピザソースを塗り、トッピング、チーズをのせ、200℃のオーブンで8〜10分焼く。
※ピザソースは市販品でOK。ホームメイド協会オリジナルピザ&パスタソースはイタリア産トマトを使用。スープやチキンライスにも。340円/200g
小麦粉を使い分ける
一口に小麦粉といっても、種類はいろいろあります。一般に入手しやすいのは薄力粉と強力粉。
その違いはタンパク質の割合。多いものはグルテンの力が強く強力粉となり、ピザやパン向き。少ないものは薄力粉で菓子類や天ぷらに適しています。
ただし、強力粉だけを使って手でこねてピザ生地を作ろうとすると粘り気が多く、扱いが大変。そこで、本誌のレシピでは薄力粉も加え、扱いやすくしています。また、小麦粉の味や風味もさまざま。せっかくならおいしい小麦粉を使いましょう。
松本佳織さん(まつもと・かおり) ホームメイド協会・開発担当
ホームメイド協会/ホームメイド協会ではホームクッキング、パンなどのコースで10月生を募集。これに先がけて「体験レッスン」を9月上旬より開催。ホームページで8月下旬から体験レッスンの予約受付中。
協力=ホームメイド協会/料理教室の問い合わせ:TEL 03-3276-1888 http://www.homemade.co.jp
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