現在位置は です

本文です
インタビュー

映画「ヤッターマン」でヤッターマン2号

福田沙紀(ふくだ さき)さん 女優

本格アクションにも体当たりで挑戦

 1977年から2年間にわたって放送された人気アニメの実写版映画『ヤッターマン』(三池崇史監督)が、7日から公開される。ヤッターマン2号・上成愛を演じた福田沙紀さんに、撮影のエピソードや見所を聞いた。

アイデアがいっぱい詰まった衣装「気に入ってます!」

Qいよいよ公開ですが、今の気持ちは?

A観てくださる方一人ひとりの顔を見られるわけではないので、不安な面もありますが、楽しみでもあります。

Q原作のアニメ「ヤッターマン」は見ましたか?

Aちょっとだけ見ました。善と悪がはっきりしていながら、悪役のドロンジョたち3人も愛されるキャラクターなのが、印象的でしたね。

Q何か役づくりはしましたか?

A映画や舞台の仕事で、自然に体は動かしていたので、特に役づくりはしていません。的確でわかりやすい絵コンテと、三池監督の指示のおかげで、お芝居しやすかったです。

Q衣装は気に入ってますか?

A気に入ってます! 時間をかけて細部までこだわった、アイデアがいっぱい詰まった衣装なんです。衣装合わせで3、4時間、ずっと立っていることもありました。

Qアクションは大変でしたか?

Aそうですね。でも、自分から「絶対やらせてください!」ってお願いして、立ち回りからワイヤーアクションまで、ほとんどをこなしました。完成したのを見たときの気持ちも違ったし、大変だったけど、「やってよかったな」って思いました。

Q三池監督の印象は?

Aまず自分が楽しんでいるという姿勢がすごく印象的で。カットがかかっていないのにまず監督自身が笑っていたりして、「あれ? マイクに音が入ってしまわないのかな?」と思ったこともあります。現場に行きたくなる雰囲気にしてくださいました。

Q苦労したシーンは?

A冒頭の渋山(東京・渋谷をイメージした架空の街)でのアクションが大変でした。本番前にいきなり変わった部分を確認している時だったんですけど、生瀬さんの「危ない!」っていう声が聞こえて、「何だろう?」と思ったら、頭にクレーンカメラが当たっちゃって、タンコブができちゃったんですよ。残念ながら本編で(その場面は)流れていないんですけど(笑)。

Q一番自信のあるシーンは?

A的確な演出のもとでやっているので、どこも「全部見てください!」って胸張っていえるシーンばっかりです。(ヤッターマン1号にふりほどかれて転ぶシーンで)こけ方にすごくこだわりました。どれだけみじめに愛ちゃんがふりほどかれるかっていうのを考えて、実際にやったらすごい痛かったんですよ。でんぐり返しみたいに、鈍い感じでこけているので。意外と愛ちゃんの切ないシーンがたくさんあるので、そんな繊細な愛ちゃんの表情を意識してやりました。

Q愛ちゃんという女性をどういうふうにとらえて演じましたか?

A愛ちゃんはまっすぐで、何だかんだ言いながら、1号についていくっていう姿がすごくかわいらしくて、けなげだなあと思います。(自分と)似ている部分は……。一途に思うのは似ていると思っているんですけどね(笑)。

Q櫻井さんや深田さんとの共演は?

A撮影の合間はほとんど櫻井さんと一緒にいて、とてもステキな方だと思いました。(他の出演者の)みんながそろったのは、5回もないんですよ。ずっと、ヤッターマン側とドロンボー一味がからんでいるように見えるけど、実は一緒にいないことが多かったんです。自分たちも完成したものを観て「あ、こうなるんだ」って、新たな発見がありました。

Q一番好きなキャラクターは?

Aメカだと「オモッチャマ」。かわいいなあと思いますね。癒し的なキャラっていう感じがして好きです。人間のキャストだと、ボヤッキーはずるいな(笑)。こういうのも変なんですけど、生瀬さんは扮装がなくてもいけるんじゃないかっていうくらい、もう、はまり役のはまり役っていう感じなので、すごくうらやましいです。

Q愛ちゃん役のオファーを受けたときは?

A素直に嬉しかったですね。ヤッターマンって聞いて、「あ、アクションがあるんじゃないか」と。すごくアクションをやりたいっていう思いが強かったので、「アクションやりたいな」「早く撮影に入らないかな」っていう気持ちでいっぱいでした。

Q撮影の合間の気分転換は?

Aすごくアイスを食べてたイメージがあるんですよね(笑)。すごい量じゃないですよ! 1個ですけど。それが気分転換になっていたような気がします。(現場は)ほこりまみれ、けむりまみれっていうことが多かったんですよ。渋山のセットも実際に砂みたいなのを飛ばすから、口の中にも入ってくるし、過酷だったんですよね。

Q今回はヒーロー役。これからやってみたい役は?

Aいい作品に出会って、いいスタッフやキャストと一つひとつの作品を作り上げていけたらいいですね。そういうすばらしい作品に出会って、自分のやるべきことをその現場でやっていけたら一番幸せかなと思っています。だから、こういう役をやりたいっていうのは特にないです。ただ、普通の役よりは何か一癖あるほうが得意分野ではありますね。

Q最近はまっていることは?

A今、一時的なものですが、読書にはまっています。撮影の合間の息抜きに。現場にいるとつい仕事のことばかり考えてしまうくせがあるので、ちょっと度が過ぎるなと思って。何か違うものにも目を向ける余裕を……、と思っています。

Q学生時代の想い出は?

A『ヤッターマン』の撮影をやっているときはまだ高校生でした。修学旅行には2日目から参加したんです。1日目は『ヤッターマン』の撮影で、クランクアップしてから修学旅行に行ったので、いい意味で印象に残っています。

 なかなか学校に行けなかったので、ローファーや通学かばんが、ものすごくきれいなまま残っているんですね。もったいないくらいきれいなので、今もドラマで学生役で制服を着るときには、自分のローファーを使ったりしています。「こういう活用の仕方があるんだ」って新たに卒業してから思っています(笑)。

Q実写化してみたいアニメは?

A好きな作品だと自分のイメージができているので、観てみたいような、実写化してほしくないような複雑な気分ですね。実際に劇場に足を運ぶかどうかはわからないんですけど、あえていうなら「シャーマンキング」っていう漫画かな。

Q普段、漫画は読みますか?

A読みますね。「学校のおじかん」っていう少女漫画があるんですが、その漫画の中に出てくる男の子がすごく好きで、一度会いたいなって思っちゃうくらいけっこうはまって見ています。

Qこれから映画を観る人にメッセージを!

A一番初めのヤッターマン世代の人が今、大人になっているんですよね。子供だったときに受けたヤッターマンへの憧れだったり、正義感とか勇気とか、そういう姿勢はまったく崩さず、でも、大人になった今だから笑えるっていう点がたくさんあると思うんです。ある意味一番初めのヤッターマン層の人に対して、すごく敬意ある作品になっているんじゃないかな。

写真の拡大
©2008 タツノコプロ/ヤッターマン製作委員会

 新しいヤッターマン世代と一緒に親子で観に行くこともできるし、恋人同士やお友達で観ることもできる。勇気とかきずなとかそういうのよりも、明日への活力になればと思っています。映画の中の世界にひたって、夢中になって笑顔になれる、そんな作品なので、いろんな人に笑顔が伝われば嬉しいです。

映画『ヤッターマン』

3月7日(土)全国ロードショー

原作:竜の子プロダクション

監督:三池崇史

メカ&キャラクターデザイン リファイン:寺田克也

製作:ヤッターマン製作委員会

制作プロダクション:日活

配給:松竹、日活

(ヨミウリ・オンライン)

2009年3月6日  読売新聞)

 ピックアップ

トップ


現在位置は です


ケータイから発言小町の投稿・閲覧ができます
「掲載お知らせメール」も届きます
QRコード

小町テレビ


くらげっとのつぶやき
小町さんのつぶやき

発言小町のガジェットができたよ!
ブラウザを起動しなくても、新着トピやよく読まれているトピが表示されるし、YOLの主要ニュースや話題のキーワードがわかる便利なツールです。今すぐ、ここからダウンロードしてね!