最年少女性市長・越さん、「県市連携会議」提案
全国最年少の女性市長を誕生させた大津市長選の投開票から一夜開けた23日、初当選を果たした弁護士の越直美さん(36)は、市役所で記者会見し、編成作業が行われている新年度予算について「マニフェストが実現できるよう、見直したい」と語り、行方が注目されている滋賀県と市の協調については「『県市連携会議』のような組織を設けたい」と、早くも具体案を示した。
一方、目片信市長(70)を支えた佐藤賢(70)、井上俊生(64)両副市長は同日、目片市長に退職の申出書を提出、受理された。越さんは25日、市長として初登庁する。
記者会見に先立って、特別応接室で当選証書の付与式が行われ、越さんは「明るく、クリーンで、しがらみのない」というスローガンをイメージしたという白いスーツに緑のスカーフ姿で出席。片山幸男・市選管委員長から「34万市民の代表として、さらなる発展のため尽力していただきたい」と激励され、笑顔で証書を受け取った。
記者会見では、まず、証書を受け取った感想を聞かれ、「実感が湧いてきた。期待と責任の重さを感じる」と、表情を引き締めた。
子育て支援や高齢者福祉の充実、観光振興について、選挙期間中、マニフェストや街頭での訴えなどで強調してきたことから「真っ先に取り組みたい」とし、新年度予算についても、マニフェストに基づいて見直す考えを示した。
「県市連携会議」については「定期的に開きたい」とし、市民との「対話」を推進するため、昼食を共にする「ランチトーク」も実施したい考えを示した。
佐藤、井上両副市長の退任については「残念に思っている。新しい副市長の人事は、これから検討したい」と話した。
(2012年1月24日07時23分 読売新聞)
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