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「エコ女子」 キャンパス彩る

地域の人たちの前で行ったソーラークッカーの実演。出来上がった料理に歓声が上がる(10月31日、フェリス女学院大で)

 温室効果ガスの削減が叫ばれる中、エコ活動が全国の大学で広がっている。

 9月、環境NGO「全国青年環境連盟(エコ・リーグ)」(東京・新宿区)を中心に組織された「Campus Climate Challenge実行委員会」が、全国の大学の環境対策を評価した「第1回エコ大学ランキング」を発表。私立大の部でフェリス女学院大(横浜市泉区)、郡山女子大(福島県郡山市)のともに女子大が、1位と2位になった。

 晴れ渡る空の下、校舎の屋上菜園で女子大生が土いじりにいそしむ。元々は食育を目的に作られたこの菜園で、白菜や落花生、カブ、寒締めホウレン草などを育てているのは、郡山女子大家政学部の庄司一郎教授ゼミの学生たちだ。

 同大では、以前から雨水利用や古紙再生などの活動が盛んだが、これらに加え、ツルや葉の多い作物を屋上菜園に植えることでヒートアイランド現象を防げるのではないかと、教授とゼミ生らが考えた。夏季には、菜園の下の教室内の温度が3度下がるという効果をもたらしているそうだ。学校で出る生ゴミは、処理機で堆肥に変え、菜園の肥やしとして活用している。

 1位のフェリス女学院大。先月31日、学園祭開催中のキャンパスの一角に大勢の人が集まっていた。

 人だかりの中心には銀色に輝くソーラークッカー。環境サークル「エコキャンパス研究会」のメンバーらが、太陽光熱を利用した調理を実演中だ。

 同研究会は、南太平洋のツバルやキリバスでソーラークッカーを利用し、現地の人と調理するなどの活動も続けている。また、学内の2か所に作られたビオトープでは、親子連れの観察会も開かれた。

 「サークル外の学生や地域の身近な人々と一緒に取り組んでいけたら」。同研究会の小川紀子さん(国際交流学部2年)は話した。(写真と文 岩波友紀)

屋上に作られたビオトープは学生たちのいこいの場にもなっている(10月31日、フェリス女学院大で)

屋上菜園で落花生を収穫する学生(10月29日、郡山女子大で)

エコ活動を実践する大学が多い中、京都府京田辺市の同志社女子大学芸学部情報メディア学科の学生たちは、環境問題を学べるゲームソフトやデジタル絵本(手前)を制作し、ウェブ上で提起する(10月30日)

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オリジナルのタンブラーを制作し、学生たちに使ってもらうよう普及に努めている(10月31日、横浜市泉区のフェリス女学院大で)

郡山女子大の屋上菜園(10月29日)

2009年11月2日  読売新聞)


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