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2009 Bahrain GPバトンが今季3勝目4月26日、バーレーンの首都マナーマ郊外のサクヒール・サーキット(5・412km×57周)で行われた2009年F1第4戦バーレーン・グランプリは、序盤1、2位を快走するT・グロック、J・トゥルーリのトヨタ勢を1回目のピットストップでJ・バトン(ブラウンGP)が逆転、今季3勝目をマークした。 2位で追走したトゥルーリは2回目ピットストップでS・ベッテル(レッドブル)にも抜かれて3位でフィニッシュ。グロックは7位。予選12位の中嶋一貴は序盤でノーズ部分を壊して予定外のピットイン。終盤にはエンジンの油圧系トラブル発生で、このレース唯一のリタイアとなった。 ◇ F1の予選が開かれた土曜日には、昨年10月の中国グランプリから始まったGP2アジアの最終戦第1レースが行われ、ポールポジションからスタートしたポイントリーダーの小林可夢偉(DAMS/フランス)が手堅く4位でフィニッシュ。翌日の第2レースを待たずにチャンピオンを決めた。 ヨーロッパの強豪チームのすべてが参戦するアジアGP2シリーズで日本人初戴冠となった小林可夢偉は「今日のチャンピオンはあくまでも第1ステップ。2週間後にはバルセロナでユーロGP2シリーズが始まるので、そのチャンピオンを目指して頑張りたい」と語った。 同選手はTDP(トヨタ若手育成プロジェクト)の一員であり、この日パナソニック・トヨタF1チームが予選最前列を獲得したことでトヨタとしては二重の喜び。シャンパンをあけての祝福となった。小林可夢偉は翌日の第2レースでチームメートのJ・ダンブロジオをサポートし、5位。ダムス・チームは前日のトームチャンピオン獲得に加え、小林とダンブロジオがランキング1、2位を占めたことで最高の結果となった。 なお、同イベントには山本左近(ART/イギリス)も参戦。第1レース6位、第2レース・4位入賞で、シリーズ・ランキング9位を得ている。 ◇ F1バーレーンGP予選の最大の話題は、今シーズン進境著しいトヨタのJ・トゥルーリが自己通算4回目、トヨタ通算3回目のポールポジションを獲得したこと。さらには、2位にチームメートのグロックがつけ、トヨタとして02年の参戦開始以来通算126戦目にして、初めての予選最前列独占を果たしたことだった。 05年アメリカGP以来4年ぶりのポールポジションを得たトゥルーリは「予選セッション中はブレーキの調子が悪く、ペダルストロークが大きくなり、決して順調ではなかったが、明日はトヨタと、応援に来てくれたオカモト氏<岡本一雄(株)トヨタ自動車代表取締役副会長>のためにも頑張りたい」とコメント。初優勝への第一歩を力強く踏み出した。予選3位はS・ベッテル(レッドブル)で、4戦連続で予選トップ3を手にしている。 ◇ 気温38度・路面温度51度・湿度13%の過酷なコンディションでスタートを切った57周のレースは、グロックとトゥルーリが1-2態勢を堅持してオープニングラップ終了。3位には予選5位のL・ハミルトン(マクラーレン・メルセデス)が浮上したが、2周目の1コーナーで、予選4位のバトンがオーバーテーク。トヨタ2台を数秒遅れで追う序盤の展開となった。 このフォーメーションが崩れたのが1回目のピットストップ。トップ3が給油を終えた後はバトンがトップに立ち、トゥルーリは2位、グロックは6位に後退。首位に立ったバトンとトゥルーリの差は開くいっぽうで、2回目給油でトゥルーリはベッテルにも抜かれ3位に転落。グロックも7位に下がり、トヨタの初優勝はならなかった。 トヨタの2台は1回目ピットストップで、多くのチームがグリップのいいタイヤ(スーパーソフト:SS)に交換したのに対し、巡航安定性能はいいものの速さに劣る硬いタイヤ(ミディアム:M)に履き替えたのが敗因で、バトンとトゥルーリの差は1周につき1秒ずつ離される有様。他チームと同じSSタイヤだったら……と、悔いが残る一戦となった。 ◇ この結果、今季第4戦にして3勝目を飾ったバトンはドライバーズ・ポイントを31点とし、5位入賞を果たしたチームメートのルーベンス・バリチェロと共にランキング1、2位を堅持。コンストラクターズ・ランキングでもブラウンGPが50点とダントツのトップで、2位レッドブルに22・5ポイント差をつけている。 開幕3戦で得点のなかった昨年のコンストラクターズ・チャンピオンのフェラーリは、1コーナーで同士討ちしながらもK・ライコネンが6位入賞。今シーズン初得点を記録した。 ◇ 09年F1シリーズはアジア〜中近東区域での序盤4戦を終え、本拠地ヨーロッパに帰還。第5戦スペイン・グランプリは5月10日、バルセロナ郊外のカタルーニャ・サーキット(1周4・627km×65周)で開かれる。 昨年はポールポジションからスタートしたライコネン(フェラーリ)が独走優勝。予選で2位につけた自国のF・アロンソ(ルノー)はスタートで予選3位のF・マッサに先を越され、5位走行中にエンジン・トラブルでリタイア。3位にはL・ハミルトンが入賞している。 日本勢は中嶋一貴が7位入賞。中〜高速コーナー主体のカタルーニャ・サーキットは、マシン・パフォーマンスがストレートに結果につながるコース。タイヤマネジメントも重要なキーで、バーレーンで戦略ミスのため勝てなかったトヨタ勢の雪辱に期待したい。
(2009年4月27日 読売新聞)
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