現在位置は です

本文です
恋活小町

恋人を信用できない、という人へ

 男女の仲において、性的な興味、好意、恋心などは「瞬間沸騰」して、燃え上がることもあります。しかし「愛情」や「信頼」という感情になると、やはり一朝一夕には育ちません。互いに安らぎ、楽しく、心が温まる時間をたくさん共有して、初めて相手が「かけがえのない存在」となっていく。無論、友人関係でいる期間に、これらの感情を育ててから付き合う、というケースもあります。

 知り合って間もない場合は、まだその部分が育ちきっていません。いわゆる「恋愛体質」の人などは、「付き合えた」その瞬間から、相手のすべてを知ろうとするなど、関係を深めることを急ぎすぎる傾向があります。男女を問わず、こういった性格の人はいますが、この「急ぎ」が、相手を逃げ腰にさせてしまっている場合があります。自分に置き換えて考えてみても、「いいな」と思う程度の異性と付き合うことにしたとして、あまり急いで親密になろうとグイグイ距離を詰められれば、少し引いてしまいませんか? トピ主さんの彼も、「好意」という段階で、付き合い始め、「徐々に仲良くなっていこう」と思っているのだとしたら、恋人に「付き合っているのだから」と仲を深めるのをあまりに急がれたり、必要以上に疑われたりすれば、自己開示をしたい気持ちは、少し萎えてしまうかもしれませんね。

女性が「好き」を貫くには、強さが必要

 もう一つ、投稿を読んで感じたのは、トピ主さんがこの恋愛をつらいと感じているのは、「価値観や考え方が合わない」ということよりも、「自分のほうが彼のことを好きで、同じくらい愛されている、と思えないから」ということが大きな理由ではないか、ということです。以前の記事でもご紹介しましたが、女性は非常に「不安になりやすい」心理傾向があるので、女性側が「相手に愛されない」と感じながらお付き合いをするのは、非常に大変なことです。寂しくて、何かの拍子に感情的になったり、自ら関係を壊すような言動をしたりもしやすいです。トピ主さんは、本当は「自分を愛してくれて、安心できる関係がいい」と心の底で感じているのかもしれません。もしそうであれば、他の男性を探したほうが、望まれるような「幸せな結婚」にはたどり着きやすいと思います。

 しかし、「それでも、今の彼が好きだから、付き合う」と決意されるのであれば、精神的に強い女性になることが必要です。彼のほうから「そうしたい」と自発的に心を開いてくれるまで、こちらから「何かをしてほしい」とは決して望まないこと。彼のことがどんなに好きでも、彼の連絡を待つような"彼中心"の生活はしないこと。普段は自分の好きな日々を送り、彼と会えたときには、その時間をめいっぱい楽しむことだけを考えること……など。こういったことから、まず心がけてみてはいかがでしょうか。これらを実行するには、「自分を律する強さ」が必要です。しかし、「大好きな人と付き合えていることを喜ぼう」「彼にもっと好きになってもらおう」「彼が独り占めしたくなるような素敵な女性になろう」……そんな風に考え方を変えてみれば、決してできない努力ではないかと思います。「半年間は頑張ってみよう」などと、期限を決めて努力してみるのもよいかと思います。

 トピ主さんの変化で、「明るく健やかな好意」が彼に伝わっていけば、今後少しずつ、彼の態度も変化してくるかもしれません。「想いを貫こう」と決意するのであれば、ぜひ前向きな気持ちで頑張ってみてくださいね。

ニュース提供
外山ゆひら (とやま・ゆひら)さん
フリーライター
執筆分野は心理学、文化・文芸関連。ニュースポータルサイト・エキサイトでは、男女関係や恋愛心理についてのコラムを執筆。作詞家やミュージシャンとしても活躍中。


2012年1月26日  読売新聞)

 ピックアップ

トップ


現在位置は です


ケータイから発言小町の投稿・閲覧ができます
「掲載お知らせメール」も届きます
QRコード

小町テレビ


くらげっとのつぶやき
小町さんのつぶやき

発言小町のガジェットができたよ!
ブラウザを起動しなくても、新着トピやよく読まれているトピが表示されるし、YOLの主要ニュースや話題のキーワードがわかる便利なツールです。今すぐ、ここからダウンロードしてね!