バドミントン・16歳奥原、決勝進出
女子シングルス
全日本総合選手権第5日(10日・代々木第2体育館)――各種目の準決勝が行われ、女子シングルスで高校総体覇者の奥原
女子ダブルスで、2連覇がかかる世界ランク5位の末綱聡子、前田
よく眠り夢舞台
「験を担いで、今大会はずっと午後11時10分にベッドに入っている」という初々しい高校2年の奥原が、舛田圭太(現男子日本代表コーチ)が持つ記録を16年ぶりに1か月更新し、大会史上最年少の決勝進出者になった。
右ひざを痛めているが、そんな不安を感じさせない果敢で、冷静なプレーを準決勝でも見せた。相手の息が上がるのを見て、1―1からのファイナルゲームでは相手を動かし、体力を消耗させた。粘り強くシャトルを拾って長いラリーを制し、21―9。「記録を塗り替えられるなんて夢にも思っていなかった」と、タオルで涙をぬぐった。
長野県大町市出身。父の影響で小学生からバドミントンを始め、今年の世界ジュニア選手権で3位に入った新星だ。指導する大宮東高の大高史夫監督は「練習でも試合でも簡単にあきらめないのが彼女の強さ」と目を細める。
決勝の相手は、4連覇がかかる広瀬栄理子(パナソニック)。「何が強くて連覇しているのか知りたいので、一番やってみたい相手だった」と奥原。番狂わせへの自信をのぞかせるように、ちゃめっ気たっぷりに笑ってみせた。(大野展誠)
スエマエ連覇逃す
末綱、前田組が2連覇を阻まれた。11月の中国オープンで負けた高橋、松友組を相手に、序盤に連続得点を許した第1ゲームを18―21で落とし、第2ゲームは取ったものの、ファイナルゲームも序盤に連続得点を奪われ、流れをつかみ切れなかった。末綱は「相手に勢い良く打たせてしまった」と肩を落とした。
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