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バドミントン・16歳奥原、決勝進出

女子シングルス

決勝進出を決めた大宮東高の奥原=武藤要撮影

 全日本総合選手権第5日(10日・代々木第2体育館)――各種目の準決勝が行われ、女子シングルスで高校総体覇者の奥原希望(のぞみ)(埼玉・大宮東高2年)が三谷美菜津(NTT東日本)を下し、16歳8か月の大会史上最年少で決勝に進んだ。

 女子ダブルスで、2連覇がかかる世界ランク5位の末綱聡子、前田美順(みゆき)組(ルネサス)は高橋礼華、松友美佐紀組(日本ユニシス)に、同3位の藤井瑞希、垣岩令佳組(ルネサス)は同7位の松尾静香、内藤真実組(パナソニック)にそれぞれ敗れた。男子シングルスは4連覇を狙う田児賢一(NTT東日本)と佐々木翔(トナミ運輸)が決勝に進出した。

よく眠り夢舞台

 「験を担いで、今大会はずっと午後11時10分にベッドに入っている」という初々しい高校2年の奥原が、舛田圭太(現男子日本代表コーチ)が持つ記録を16年ぶりに1か月更新し、大会史上最年少の決勝進出者になった。

 右ひざを痛めているが、そんな不安を感じさせない果敢で、冷静なプレーを準決勝でも見せた。相手の息が上がるのを見て、1―1からのファイナルゲームでは相手を動かし、体力を消耗させた。粘り強くシャトルを拾って長いラリーを制し、21―9。「記録を塗り替えられるなんて夢にも思っていなかった」と、タオルで涙をぬぐった。

 長野県大町市出身。父の影響で小学生からバドミントンを始め、今年の世界ジュニア選手権で3位に入った新星だ。指導する大宮東高の大高史夫監督は「練習でも試合でも簡単にあきらめないのが彼女の強さ」と目を細める。

 決勝の相手は、4連覇がかかる広瀬栄理子(パナソニック)。「何が強くて連覇しているのか知りたいので、一番やってみたい相手だった」と奥原。番狂わせへの自信をのぞかせるように、ちゃめっ気たっぷりに笑ってみせた。(大野展誠)

スエマエ連覇逃す

準決勝敗退となった女子ダブルスの末綱(右)と前田

 末綱、前田組が2連覇を阻まれた。11月の中国オープンで負けた高橋、松友組を相手に、序盤に連続得点を許した第1ゲームを18―21で落とし、第2ゲームは取ったものの、ファイナルゲームも序盤に連続得点を奪われ、流れをつかみ切れなかった。末綱は「相手に勢い良く打たせてしまった」と肩を落とした。

2011年12月11日  読売新聞)

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