現在位置は です

本文です

バドミントン女子・奥原希望が最年少V

女子シングルスで史上最年少チャンピオンになった大宮東高の奥原

 全日本総合選手権最終日(11日・代々木第2体育館)――各種目の決勝が行われ、女子シングルスは、4連覇がかかる広瀬栄理子(パナソニック)が急性胃腸炎で棄権し、奥原希望(のぞみ)(埼玉・大宮東高2年)が16歳8か月の大会史上最年少で優勝した。

 男子シングルスは田児賢一(NTT東日本)が佐々木翔(トナミ運輸)を下して4連覇。混合ダブルスは池田信太郎、潮田玲子組(日本ユニシス)が初優勝した。男子ダブルスは平田典靖、橋本博且組(トナミ運輸)が3連覇し、女子ダブルスは高橋礼華、松友美佐紀組(日本ユニシス)が初優勝を飾った。

リオデジャネイロ五輪視野に

 1989年大会の女子シングルスでの宮村愛子の18歳4か月の記録を抜き、大会史上最年少の優勝者となった奥原は、「試合をしていないので実感がないが、素直にうれしい」と笑顔を見せた。今回の優勝で、来年はナショナルチームの一員として海外も転戦する。「(2016年)リオデジャネイロ五輪でメダルが取れるように、多くの人から学び、成長したい」と声を弾ませた。

イケシオ圧倒、初優勝…混合ダブルス

 優勝を決めると、潮田は歓喜の声をあげた。「2年間、本当に悔しい思いをしてきた。どうしても取りたいタイトルだった」。前回と前々回は準優勝。3度目の決勝で、ようやく頂点に立てた。

 決勝の相手は、3連覇を狙ったペアを準々決勝で下した垰畑(たおはた)亮太、浅原さゆり組(日本ユニシス)。第1ゲームを21―15で奪うと、第2ゲームも池田の強打がさえ、7―8から9点を連取するなど圧倒した。

 北京五輪の男女ダブルスにそれぞれ出場した池田と潮田が、ロンドン五輪を目指してペアを組んで3年目。池田は「どう動いたらチャンスになるか、冷静に判断できるようになった」と言う。

 勝負のカギの一つは、男子選手の速いスマッシュに、女子選手がどこまで対応できるかだが、日本協会の銭谷欽治・選手強化本部長は「潮田が混合ダブルスに慣れてきた。守備力が上がっている」と喜ぶ。

 現在の世界ランクは13位。16組が出場できる五輪へ楽観できない状況だ。「迷いなく突っ走っていきたい」と潮田。このタイトルを弾みにしたい。(大野展誠)

田児「集中」4連覇…男子シングルス

 3年連続で同じ顔合わせとなった男子シングルス決勝は、田児が第1ゲームで2―1から6点を連取するなど序盤に流れをつかみ、ストレート勝ちした。

 日本男子史上最高の世界ランク6位の佐々木を相手に、「最初から集中できていた」と田児。「五輪でメダルを取れる力をつけていきたい」と力を込めた。

2011年12月12日  読売新聞)

 ピックアップ

トップ


現在位置は です