U―23日本代表・関塚監督「結果残すのが使命」
五輪最終予選 2月再開
男子のU―23(23歳以下)日本代表は、2月から再開するアジア最終予選でロンドン五輪切符獲得を目指す。一昨年に就任した関塚隆監督(51)も、ヤマ場の局面を迎える。(畔川吉永)
今回の予選には、1996年のアトランタ五輪から5大会連続となる日本の本大会出場がかかっている。指揮官は「どういうメンバーで試合を戦っても、しっかりと結果を残さないといけないのが代表の宿命。五輪の切符を手にするため、一試合一試合の重み、責任をすごく感じている」と語る。
最終予選は昨年9月にスタート。バーレーン、シリア、マレーシアと同じC組の日本は、計6試合のうち半分の3試合を消化し、3連勝の勝ち点9で首位に立っている。「1位通過のためには、3試合で最低でも勝ち点7を取らなくてはいけないと思っていた。首位で折り返したことに関しては、非常に満足している」と振り返る。
それでも来月5日には、ヨルダンで行われるC組2位の難敵、シリアとのアウェー戦が控えているだけに、全く安心はしていない。「我々はまだ、何も得ていない。次の試合が非常に大事で、そこまで(の準備)が大切になる。選手皆も感じてくれているはずだ」
五輪は、若い世代が強豪国と戦うことができる絶好の舞台だ。五輪本大会では、24歳以上のオーバーエージ枠で最大3選手まで登録できるが、今のところ使う構想はない。「若い選手に期待している。しっかり試合を支配する力を伸ばしてほしい」という。
五輪本大会で日本は、2004年アテネ、08年北京と、最近2大会連続でグループリーグ敗退を喫した。「今は予選を突破することで精いっぱい」と語るが、一方で世界との戦いに向けたイメージも膨らませている。「選手がスケールアップするためには何が必要か、ということを、予選を戦いながら分析している」とした上で、「FWの大迫(鹿島)や永井(名古屋)は予選で結果を残さずに、果たして本大会で点を取ることができるのか。予選から、もっと貪欲に結果を残し続けてほしい」と選手の奮起も促している。
関塚 隆(せきづか・たかし) 1960年、千葉県生まれ。千葉・八千代高から早大を経て、旧日本リーグ(JSL)の本田技研でFWとしてプレー。現役引退後はJリーグの鹿島などでコーチを務めた後、2004年に当時J2の川崎監督に就任。1年でJ1に昇格させると、優勝争いに加わる強豪クラブへと育てた。09年シーズン終了後に退任。10年、ロンドン五輪を目指すU―21(21歳以下)日本代表監督に就任した。
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