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混合ダブルス・石川組4回戦へ…卓球全日本選手権

苦戦の末、3回戦を突破した吉村(右)・石川組=中村光一撮影

 卓球・全日本選手権第1日(17日・東京体育館)――混合ダブルスで、吉村真晴(まはる)(山口・野田学園高)、ロンドン五輪代表の石川佳純(全農)組は順当に4回戦へ進出したが、2連覇を目指した瀬山辰男(リコー)、坂本夕佳(中大)組は3回戦で敗れた。

 10歳だった昨年、福原愛(ANA)が持っていた女子シングルスの最年少勝利記録を塗り替えた伊藤美誠(みま)(静岡・豊田町スポーツ少年団)は、中学3年生の加藤健太(同)と組んで出場したが、1回戦負け。同じく記録を更新した平野美宇(ミキハウスJSC山梨)は、女子ジュニアで2回戦へ進んだ。

スーパー小学生に明暗

 昨年、〈スーパー小学生〉として話題をさらった2人は明暗が分かれた。ジュニア1回戦をストレート勝ちした平野は「力を出し切れた。ジュニアでは8強入り、シングルスでは(3勝して)スーパーシードの選手と対戦して勝ちたい」と笑顔。一方、混合ダブルスに出場した伊藤は、大学生ペアに1―3で1回戦負け。「この悔しさを残りの試合にぶつけたい。女子ジュニアではベスト4、シングルスでは(3勝して)スーパーシード選手とやりたい」と気持ちを切り替えていた。

五輪イヤー滑り出し順調

 昨年の大会で、女子シングルス初優勝を飾り、5月にはロンドン五輪の出場権も獲得。名実ともに女子のエースに躍り出た石川が、新たな年をスタートさせた。

 大会最初の試合となった混合ダブルスでペアを組むのは、1学年下の吉村。「年下と組むのは初めて。どうしたらいいのか分からず、違う緊張があった」と言いながら、ペアを引っ張った。

 競り合いとなった3回戦の第4ゲーム、9―10とゲームポイントを奪われた場面で、石川が相手サーブを思い切ってたたき、ノータッチエース。ジュースに持ち込んだ。さらに、12―11の場面で再びレシーブエースを奪い、試合を決めた。このゲームを落とせば最終ゲームにもつれ込む厳しい場面で、レシーブから強打を狙える思い切りの良さは、今年も健在だ。

 試合後のインタビューで、「日本チャンピオンと組むのは緊張します」と話す吉村を、「声が小さいよ」と笑顔で励ますあたりには、余裕も見える。

 連覇を狙う女子シングルス、福原と組む女子ダブルスに比べ、混合ダブルスはやや優先順位が落ちるようにもみえたが、「出るからには優勝したい。負けたくない」。大会史上3人目の3冠獲得も夢ではない。(三橋信)

2012年1月18日  読売新聞)

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