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柔道女子48キロ級・浅見と福見譲れぬ戦い…柔道世界マスターズ

 【アルマトイ(カザフスタン)=下山博之】柔道の世界マスターズが14日、カザフスタンで開幕する。大会には、世界ランク上位選手に開催国枠を加えた15人前後が出場。優勝者に世界選手権の次に高い400ポイントが与えられ、ロンドン五輪出場権がかかるランキングの面でも重要な大会だ。

 日本勢は、女子52キロ級の中村美里(三井住友海上)ら昨年の世界選手権優勝者を中心に一線級が出場する。注目は同48キロ級。2年連続世界女王に輝いた浅見八瑠奈(コマツ)が激しい争いから頭ひとつ抜け出した。マスターズも2連覇中の浅見は「代表争いよりも、この大会を3連覇したい」と自然体で臨む。一方、後がない福見友子(了徳寺学園職)は「全てにおいて、がけっ縁」と逆境からの巻き返しを誓う。

 不振の男子100キロ超級には、肩の故障が癒えた上川大樹(明大)が復帰する。男子の篠原信一監督が「上川が出てこないとどうしようもない」と期待する世界選手権金メダリストの試合も注目される。

 五輪イヤーを迎え、外国勢も主要選手がエントリーしてきた。同級で世界ランク1位のリネール(仏)は祖母の急死で欠場したが、女子78キロ超級は北京五輪女王で昨年の世界選手権を制したトン文(中国)が出場。世界選手権を2連覇した男子90キロ級のイリアディス(ギリシャ)も登場する。五輪本番に近いレベルでの大会で、日本勢には世界トップとの距離を測る重要な場ともなる。

2012年1月14日  読売新聞)

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