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柔道マスターズ「2番手」が活躍、代表争い白熱

男女監督「最後まで争わせる」

西田(右)が中村に一本勝ちし、女子52キロ級も代表争いが激しくなってきた=多田貫司撮影

 【アルマトイ(カザフスタン)=下山博之】15日まで行われた柔道世界マスターズ大会。代表レースで2番手評価の選手が活躍したことで、五輪切符を巡る争いが一層、熱を帯びてきた。

 今回で代表当確の階級が出るとみられていたが、決着は5月の最終選考会までもつれ込む状況となった。

 女子の園田隆二監督は大会前、女子48キロ級は世界選手権2連覇中の浅見八瑠奈(コマツ)が、世界ランク2位の福見友子(了徳寺学園職)に勝って優勝すれば代表当確を与える考えだった。だが、福見が土壇場で巻き返し、園田監督は「(最終選考会開催地の)福岡は意地のぶつかり合いとなる」と決断を先延ばしにした。

 同52キロ級も、左肘じん帯を痛めて試合を欠場していた西田優香(同)が制覇。僅差の勝負が多かった対戦で、西田が世界女王で五輪代表争いをリードする中村美里(三井住友海上)に一本勝ちして優勝した意味は大きい。園田監督は「パリで競わせる」と2人を2月のグランドスラム・パリに派遣する。

 男子は、90キロ級の日本勢で世界ランクが上から3番目の西山将士(新日鉄)が制し、小野卓志(了徳寺学園職)、西山大希(筑波大)との代表争いに割って入った。篠原信一監督は「西山将が一歩抜けたが、最後まで競わせたい」と、こちらも最後までもつれそうだ。

2012年1月17日  読売新聞)

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