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女子マラソン福士、大阪で雪辱誓う

 ロンドン五輪選考会を兼ねた29日の大阪国際女子マラソンに福士加代子(29)(ワコール)が挑む。(佐藤謙治、岡田浩幸)

「マラソンで五輪行きたい」

五輪代表をかけて大阪国際女子マラソンに出場する福士(昨年12月の全日本実業団駅伝で)

 屈指のスピードを持ちながら、4年前の大阪国際では30キロ過ぎに失速。アテネ、北京五輪はトラック種目で出場しており、「マラソンで五輪に行きたい」とリベンジを誓う。

 福士は5000メートルの日本記録(14分53秒22)を持ち、2006年にはハーフマラソンで1時間7分26秒の日本記録を樹立。しかし、北京五輪代表をかけた初マラソンの08年大阪国際女子で挫折を味わった。序盤で抜け出したが、30キロ過ぎに足が動かなくなった。たどり着いた競技場で何度も転倒し、19位に終わった。

 「前回は覚悟が足りなかった」と反省する。十分な練習量が求められるのに、30キロ以上の走り込みを一度もせずに臨んだ。「肉体的にも精神的にも長い距離の練習ができず、『20キロを2回走ればいいじゃん』って軽く考えていた」

 その後も「大阪の悔しさを晴らしたい」という思いを持ち続けた。2度目のマラソンだった昨年10月のシカゴには、50キロ以上の走り込みを行うなど準備を積んで挑戦。2時間24分38秒の好タイムで走り切り、「今回はあきらめずに走ろうと覚悟が決まっていた。30キロからも足が動いた。合格」と手応えをつかんだ。

 大阪国際ではアテネ五輪金メダルの野口みずき(シスメックス)との争いが注目を集めるが、福士は「相手が誰でも自分の走りをするだけ」とマイペースを強調。出場を表明した昨年末以降は、取材もシャットアウトして調整に専念する。「トラックの女王」が、マラソンで五輪に羽ばたくことができるか。

2012年1月25日  読売新聞)

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