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マラソン野口「大阪」欠場…五輪への道に暗雲

左脚炎症 3月の名古屋目指す

 ロンドン五輪の代表選考会を兼ねた大阪国際女子マラソン(29日)の大会組織委員会は25日、招待選手として出場予定だったアテネ五輪金メダリストの野口みずき(33)(シスメックス)が、左太もも裏の炎症のため欠場すると発表した。

 疲労による軽症とみられ、最後の五輪選考会となる3月11日の名古屋ウィメンズマラソン出場を目指す。

 野口は連覇を狙った2008年の北京五輪を直前の故障で欠場。その後も故障を繰り返し、今回出場すれば4年2か月ぶりのフルマラソンだった。昨年11月から米コロラド州ボルダーで2度にわたって合宿してきたが、今月19日の帰国前に違和感を訴えた。野口は「ショックでしたが、少し休めば良くなる程度の症状なので気持ちを切り替えます。私は諦めません」とのコメントを発表した。

監督、軽症を強調

 所属先のシスメックス・広瀬永和(ひさかず)監督は25日、大阪市内で記者会見を開き、経緯などを説明。その中で3月の名古屋ウィメンズマラソンに出場することを明言し、「本人とも話して、無理するよりもベストの状態の方が納得いくレースが出来ると判断した」と前向きに話した。

 故障の原因について「今から思えば、マラソン練習の仕上げのところで少し負荷をかけ過ぎたかなと思う。(20日に病院でMRI検査を受けて)疲労の蓄積による炎症と医者にも言われた」と説明。4年前に左脚の付け根を痛めて北京五輪を欠場しているが、「今回は北京五輪前のようなひどい状態ではない」と軽症であることを強調した。

 野口は違和感を訴えた後もジョギングはしており、広瀬監督は「炎症なので1週間から10日でマラソン練習を再開できる」と見通しを示した。レースが1か月半先に延びることにも「もう一度どう作り上げていくか、本人と考えていくが、(昨年)11月からトレーニングをしてきているので、しっかり出来ると思う」と語った。

2012年1月26日  読売新聞)

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