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(39)子供を認める・褒める

質問

 ふた言目には「どうせ僕は……」とふくれっ面をします。(小4男子の父)

回答

 宿題の絵や作文。書き方を助言したり、片づけ方を注意したりすると、「どうせ……」。伸ばしてやりたいという親心が伝わらないのは残念ですね。

 でも考え方によって言葉のとらえ方も変わります。「親子の新たな一歩になりますよ」と話すのは東京学芸大学の相川充教授(対人心理学)。「どうせ」の根底には劣等感があり、うまく関われば成長の大きなバネになるからだそうです。

 では、どうすれば? 小学校高学年は周囲との比較が始まり、勉強や運動の優劣に敏感になる時期。「まず親が子どもを認め、褒める」のが肝心です。例えば一緒に苦手科目の勉強をし、テストで70点を取ったとします。学級平均が90点でも、「頑張ったね」と努力を評価するといった案配です。

 相川さんはまた、日記の活用も勧めます。身辺雑記ではなく「今日頑張った三つのこと」をテーマに、友だちに優しくできた――など、ささいなことでも書かせます。すると、「僕にはこんな良いところもあるんだ」という、気づきの効果があるといいます。

 「僕は僕」。それが理解できた時、自然と親子の次の一歩が踏み出されていることでしょう。(松本美奈)

2012年2月3日  読売新聞)

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