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泣きそうな笑顔で新年

(c)石森プロ/街づくりまんぼう

 新年あけましておめでとうございます。

 今年もどうぞよろしくお願いいたします!!

 今年は、いっぱいいっぱいいいことがある年にしたいですね。

 年末もどん詰まりの大みそかから元旦にかけ、石巻・石ノ森萬画館を支援する復興年越し祭を、新宿のライブハウス、ロフトにて行ってきました。オールスタンディングで四時間半という、なにかの修業のようなライブとなりましたが、340人ものお客様に来ていただき、物販売り上げや場内での募金含め60万円以上(お贈りしたものより、まだ若干増える予定)を萬画館にお贈りすることができました。

 特撮ソングのライブと、石巻のご当地ヒーロー、シージェッター海斗ショーを絡めるという、マニア的には「夢の企画」をたててみたわけですが、実際やってみるとかなり大変ではありましたね。なにしろ、出演者の数は30人近く。もともと、バンドがライブをやるためのハコですから、そういうサイズのステージなわけです。そこに30人近くがのっかって、海斗と敵の戦いをやり、小芝居をやり、さらにはなぜか出演者全員にAKB48を踊るという、色々な意味でかなり濃いイベントとなりました。

 手前みそのようですが、こういう形で新年を迎えられたこと、本当によかったな、と思っております。舞台の上から見ていると、お客さんの笑顔が見えるんです。以前、影山ヒロノブさんと話した時に「世界中どこに行っても、お客さんが同じ顔をするんだよ。泣きそうな笑顔。人間って、本当にうれしい時、泣きそうな顔になるんだね」と言われましたが、まさにその「泣きそうな笑顔」がいっぱいでした。

 企業がからんだり代理店がからんだりする世の中の大規模イベントと比べたら、ほんの小さな個人営業のイベントではありますけれど、それでもこれだけの人を、泣きそうな笑顔にすることができた。このお客さんがその笑顔や感動を持ち帰ることで、きっと回りの人々をも笑顔にし、それが素晴らしい明日を作る、と、青臭いようですが、私は信じています。そういう意味で、舞台の上も下も、非常に疲れる年越しではありましたが(苦笑)、素晴らしい新年を迎えることができました。

 詳細は、ヨリモバの美潮のヒーロー館で来週からしばらく連載します。写真も満載ですので、お見逃しなく!!

2012年1月6日  読売新聞)
プロフィール
鈴木美潮  すずき・みしお
読売新聞東京本社文化部記者
 1989年入社。横浜支局を経て政治部。官邸、社会党、外務省などを担当後、Yomiuri Weekly編集部に。2002年から政治部で保守新党、自民党などを担当。美空ひばりと特撮ヒーローの熱狂的なマニア。

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