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恋活小町

「恋愛したい」と思ってしまうのは、なぜ?

 「誰かを好きになりたい」というトピックが発言小町に寄せられました。トピ主はアラフォー。同世代の方からのレスにも、「私も最近は誰かをすごく好きだと思うことがなくなりました。(中略)でも、せめて恋愛はしたい。あと一度でいいから好きな人と恋愛できたら本望です」などと、同様の悩みが寄せられています。

 人はいくつになっても、「恋がしたい」と思うのはなぜなのでしょう? 恋愛は、生きていくために必ずしも必要なものではありません。トピ主の女性は、しっかりした仕事もあり、「必ずしも『結婚』はしなくてもいい」とも述べています。それでも、「恋愛はしたい」と漠然と感じているのですね。

恋愛とは、そもそも何なのだろう?

 この問題を考えるにあたって、『恋愛』とはそもそも何なのだろう、ということについて考えてみたいと思います。文学作品や流行のラブソングには、ロマンチックな回答も沢山ありますが、今回はもう少し冷静な視点から考えたく、まずは慶応義塾大学文学部教授、渡辺茂氏が講演で語った解説を紹介させていただきます(『恋愛を考える 文学部は考える1』慶應義塾大学文学部:編)。

1) 人間の恋愛は、子供を作るため

 生物として、男女が求めあう理由には、まずこれがあります。遺伝子に組み込まれた、「自分の子孫を残したい」という本能が、そのために異性を求める、つまり恋愛を求めるということです。

2) 人間の恋愛は、「洗練」されている

 とはいえ、人間の恋愛は、動物のように即物的な生殖行為をするだけではありません。動物たちに比べると、人間の恋愛は非常に「洗練されている」と言えます。ただ栄養を摂(と)るためだけならば、そのまま食物を(かじ)っていけばよいですが、人間は手をかけ、時間をかけ、より美味(おい)しい料理を作って食べようとするのに似ています。人間の恋愛も、究極的には子孫を残すための性行為が目的だとしても、そこに至るまでの「過程」や「変化」を楽しんだり、「探求」をしたりするのです。

3) 人間の恋愛には、「繁殖に結びつかない部分」もある

 上記の料理の例えで言うと、人間には「必要な栄養はほとんどないけど、美味しいから好んで食す食べ物」というのがありますね。同様に、人間の恋愛にも、「繁殖」という意味からは独立した、何か素晴らしいものもある、ということです。

2011年12月8日  読売新聞)

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