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帽子着て、夏気分

つば狭く中折れ 麦わら風

 「帽子をかぶる」のではなく「帽子を着る」。そんな感覚でおしゃれを楽しむ若者が増えている。実際、若者たちが集う東京・原宿周辺は今、様々なデザインの帽子で百花繚乱。

 特に今年は、つばが狭めで中折れの麦わら帽が目に付く。

 もっとも、正確には「麦わら風帽子」らしい。インド洋上のマダガスカル原産の「ラフィア椰子」の葉や、中南米の「パナマ草」などで編み上げた帽子が多いからだ。こうした夏向けの素材を使った、つばが広めの帽子をいつの頃からか「麦わら帽子」と呼ぶようになった。

 麦わら帽子を先月初めて購入したという、美容師の男性(20)は「夏らしい雰囲気を演出できるのがいい。派手な色柄のシャツを着ても、アメ色の帽子が全体をうまくまとめてくれます」と話す。帽子にピンク色のスカーフを巻いていた大学生の女性(18)も「天気がいい日にかぶると、ゆったりしたリゾート気分を味わえます」。

 こうした帽子を数多く扱うカジュアルウエア販売店の広報担当者は、「野良仕事で使うような、つばの広い麦わら帽子のイメージと違って、おしゃれな感じが人気なのでしょう。どんなファッションにも合わせやすく、軽快感や涼しさも演出できます」と話す。

 帽子にコサージュやリボン、スパンコールなどを飾って、帽子を自由にアレンジする若者も多い。いつもと違う自分に変身できる「魔法の帽子」。やはり、こうした帽子は、「かぶる」より「着る」という動詞がしっくりとくる。

 (生活情報部・岩浅憲史 写真は東京・渋谷区で工藤菜穂、栗原怜里撮影)

2009年6月10日  読売新聞)

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