ハイカットスニーカー
カラフル 足元に存在感
くるぶしをすっぽり覆うデザインのスニーカーが、若い女性を中心に人気を集めている。「ハイカット」や「ボリューム」スニーカーと呼ばれ、本来スポーツ競技用で歩きやすい。カラフルな色遣いの商品が増え、装いのアクセントとして履く人が多いようだ。
ラフォーレ原宿(東京)でスニーカーや服飾雑貨を扱う「アトモスガールズ」の店内は、にぎやかな雰囲気。明るい色遣いのスニーカーが数多く並ぶようになったからだ。中でも、「ナイキ」や「リーボック」などのスポーツブランドが発売したハイカットの商品が目立つ。赤や青などの原色や、オレンジなどの蛍光色のラインが入った派手な色が特に人気で、エナメル加工などを施して光沢があるものが売れている。価格は1万500〜1万2600円が中心。
こうしたスニーカーは元々、バスケットやダンスなど、動きの激しいスポーツ向けにデザインされていて、靴底が厚めで安定感があり、足首を固定するバンドなどが付いたものもある。もっとも、同店によると、スポーツ用ではなく、街で履くおしゃれな靴として買い求めていく10歳代後半〜20歳代の女性の姿が目立つ。
「『存在感があって、かわいい』と、自分の足のサイズより大きいサイズの商品を購入する女性もいる。ミニスカートやショートパンツなどの足元にボリュームのあるハイカットスニーカーを合わせるとバランスがいい」と同店広報の佐藤祐一さんは話す。
ABCマート銀座店(東京)でも、今年に入ってハイカットスニーカーが若い女性に好評だ。例えば「VANS(ヴァンズ)」というブランドの商品は、ピンクや水色、さらに様々な色を組み合わせたものなど、明るい色遣いのものが豊富。価格は5000〜9000円台。中高年の女性も、モノトーンのシンプルな装いにカラフルなハイカットスニーカーをポイントにすれば楽しめる。スニーカーにボリュームがあるため、ロングスカートとの相性もいい。
カジュアルで派手な色遣いの服が流行した1980年代風ファッションが注目されていることもあり、最近のファッション誌などが、ハイカットスニーカーをポイントにした装いを多く提案していることも、人気の理由だという。
同店副店長の足立あすかさんによると、同じ型で色違いを購入するカップルもいて、人気は広がっている。黒や白の靴ひもを、数百円で売っている銀や金など派手な色に替えて、個性的な雰囲気を強調することもできるという。
「カジュアルな場面で楽しむスニーカーですが、ジーンズと合わせる際にすそを折り返してスニーカー全体を見せたり、細身のパンツやレギンスをスニーカーの中に入れてはいたり、スニーカーが目立つように服を組み合わせると、おしゃれに見えます」と足立さんはアドバイスしている。
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