高機能スーツ 夏快適
冷却剤ポケット 自宅で洗える
梅雨が明けると、夏本番。クールビズの時代とはいえ、「上着なしでは商談に臨めない」というサラリーマンに、冷却剤で冷やしたり、自宅で洗えたりできる「高機能スーツ」が人気だ。(経済部 小野田徹史)
はるやま商事が5月に発売した「新アイススーツ」(5万1450円)は、上着両わきの内ポケットに付属の冷却剤を入れると、涼感が得られる。効果は1時間程度もち、ジェル状の冷却剤は冷蔵庫で冷やせば繰り返し使える。消費不況の今、「着やすさよりも、機能が明確な商品への反響が大きい」(菅原寛之・五反田店長)という。
洗えるスーツは各社の主戦場だ。AOKIが4月に発売した「プレミアムウォッシュスーツ」(2万5725円〜)は、縮みにくいウールと形態安定性に優れた超極細ポリエステルを混紡し、洗濯機にかけても型崩れしない。先駆けのコナカは、温水シャワーで汗や汚れを洗い流せることから出張族に人気の「シャワークリーンスーツ」(2万9500円〜)を、今年は婦人用も含めて15万着と昨年の2・5倍売る計画だ。
「高機能」の波は、百貨店にも押し寄せている。高島屋は、独自ブランド「ラフィネールアッシュ」に、洗濯できる「ヴェールライン」(洗濯用ネット付きで7万1400円)を投入。主要6店で売る仏ブランド「ピエール・カルダン」の夏物礼服(8万7150円)は、特殊な染色加工で赤外線の吸収を抑え、スーツ内部の温度が従来品より平均5・1度低くなるという。
高機能スーツは経済的なだけでなく、「エコ」なのもポイント。ドライクリーニング溶剤の中には、大気中に放出されるとオゾン層の破壊につながるものもあり、「自宅で洗えば環境に負荷をかけない」と各社はアピールする。ただし、洗う際にはネットに入れ、陰干しするなどの手順を守らないと、型崩れの恐れがあるので注意しよう。
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