ライダーズジャケットを着こなす
ノリノリ 着回す「武骨」
百貨店やブティックの店頭に秋冬物の婦人服が並び始めている。中でも目をひくのが、ライダーズジャケット。
本来、オートバイを運転する人のためにデザインされた服だが、最近は生地などに様々な工夫を凝らし、おしゃれ着として楽しめるものが増えている。
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ライダーズジャケットは、オートバイに乗る人の安全や防風を考慮して作られた厚手の革製の上着。オートバイにまたがっていても上半身を動かしやすいよう、短い着丈や前身頃に斜めに取り付けられたファスナー、すそ部のベルトなど、機能的なデザインを取り入れているのが特徴だ。
婦人服の2009〜2010年秋冬コレクションで、多くのブランドが男性的な雰囲気を強調した装いを提案する中、武骨な印象のするライダーズジャケットへの注目度が高まった。
ユナイテッドアローズ原宿本店ウィメンズ館(東京)では、襟部分に毛皮の付いたライダーズジャケット(6万3000円)を販売。襟が着脱式で、襟から毛皮も取り外せる。襟の有無によって異なった雰囲気の着こなしを楽しめる。また、ライダーズジャケットのデザインを取り入れながら、柔らかな羊革を使って軽量にしたり、体に沿わせたシルエットに仕上げたりして着やすさにも配慮している。
同社販売促進部の長谷川幸子さんは「武骨な印象がするため、男の服と思われがちですが、Tシャツにパンツといったラフなスタイルから、女性らしいワンピースまで組み合わせの幅が広い。一着あると便利です」と話す。9月から、よりシンプルなデザインで、革の生地に着古したような加工を施したジャケット(4万9350円)なども販売予定。
東武百貨店池袋店(東京)の婦人服売り場でも、多彩なライダーズジャケットがそろう。「ライダーズの雰囲気を残しつつ、綿やジャージーといった素材を使ったりして、日常的な着やすさに配慮したものが人気」(同店買い付け担当の松沢宏さん)という。
例えば、30歳前後の働く女性向けのブランド「ストロベリーフィールズ」の牛革製の新作は、襟ぐりを大きく開けたデザイン。鋲の飾り付き(2万7300円)と、鋲無し(2万5200円)がある。ほかに羊革製(3万450円)のジャケットもあり、後ろ身頃の腰部にひだ飾りをあしらって、上品な雰囲気に仕上げた。いずれも受注販売で、赤などの華やかな色を提案している。
こうしたライダーズジャケットの着こなしについて、松沢さんは「シフォン素材のブラウスや小花柄のワンピースなど女性らしい服に組み合わせると、メリハリのきいた今年らしいおしゃれを楽しめます」とアドバイスしている。
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