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伝統とモダン 英国の華

 テレビなどを通して世界で推計20億人が見たという英国のロイヤルウエディング。華やかな結婚式もさることながら、ウィリアム王子とキャサリン妃の衣装や式に参列した人たちの個性的なファッションが、女性たちの目を引いた。

 王子の装いは、所属する英国軍の礼服だったのに対し、妃は白と象牙色を基調としたサテン地のウエディングドレス。一見、シンプルなデザインだが、英国の伝統的なモチーフを随所にちりばめてあるという。

 例えば、ドレスの肩から手首までを覆うレースには、1820年代に考案された「カリックマクロス」と呼ばれる伝統的な刺しゅうが施されている。その模様は、バラなど、英国を構成する4地域を象徴する花柄になっている。コルセットで腰を絞ったシルエットも、ビクトリア朝(1837〜1901年)に流行した。

 ドレスをデザインしたのは、英国のファッションブランド「アレキサンダー・マックイーン」のデザイナーを務めるサラ・バートンさん。バッキンガム宮殿で行われた晩さん会でキャサリン妃が着たドレスも、バートンさんが手がけた。

 バートンさんは、今回のドレスのデザインについて、「伝統的な生地やレースとモダンなデザインというように、対照的なものを融合させて美しい服を作るのがブランドの真骨頂」とコメントしている。

 招待客の装いも、主役に負けていない。英国では、王室主催のロイヤルアスコット競馬など、正装を求められる場で、女性たちは帽子の意匠のユニークさを競い合う。今回の結婚式でも、参列した女性たちがリボンや花などで、帽子を華やかに飾り立てた。

 伝統を重んじながら、現代的な要素も上手に取り入れる――。絶妙のバランス感覚に支えられた英国流おしゃれのエッセンスをロイヤルウエディングを通して実感できた。(生活情報部 塚原真美)

2011年5月11日  読売新聞)

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