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軽快 デッキシューズ

「カジュアルな装いでも、デッキシューズを履くと、きちんとした感じになりますよ」と話す森岡さん(靴はティンバーランドジャパンの提供)=東京港区で、片岡航希撮影

 夏場の男性のカジュアルな装いに、デッキシューズがよく似合う。クールビズが広がり、仕事の場でもこの靴を履いている人を見かける。スタイリストの森岡弘さんに、デッキシューズを軽快に履きこなすためのポイントを聞いた。

 「デッキ(deck)」は、船の「甲板」を意味する英語。ヨットやボートなどの甲板で使用するために作られたのが、デッキシューズだ。

 ラバーソール(ゴム製靴底)に波形の切れ込みが入っているのがデザイン的な特徴。切れ込みを入れることで水はけがよくなり、水にぬれた甲板上でも滑りにくくなる。靴ひもの付いたタイプが一般的。

 最近は、街で履くためのデッキシューズの種類が増え、選ぶ楽しみも広がっている。素材も多彩で、レザー(革)に加え、柔らかいスエード、よりカジュアルな雰囲気になるキャンパス地などがある。色は茶色や紺、白が代表的だが、赤やオレンジ、水色、黄色などの明るい色も増えている。甲の部分と側面を覆う部分の色が異なるカラフルなデザインのものも人気がある。

 海を連想させる靴なので、夏らしく爽やかで軽快な雰囲気を演出でき、カジュアルな装いとの相性も抜群だ。

 白いパンツと合わせれば、マリンルック風に。ベージュのチノパンツはもちろん、ジーンズやひざ上の側面にポケットのついたカーゴパンツなどとの相性もぴったり。

 リゾート気分で、麻の素材のパンツや、七分丈やひざが見えるくらいのショートパンツに合わせてもいい。スニーカーとは違った、洗練されたイメージを強調できる。

 また、ここ数年流行している「アイビー」と呼ばれる米国東部の名門大学の学生などが好んだトラッドな装いにも、デッキシューズはよく似合う。紺色のブレザーにボタンダウンシャツ、綿のパンツなどに合わせると、今年らしい上品で落ち着いた印象に。

 この夏は、素足にこの靴を履いてみるのもいい。パンツの裾をまくし上げて履けば、より涼しげで軽快になる。素足で履くことに抵抗がある場合は、丈がくるぶしよりも短い「シューズインソックス」と呼ばれる靴下を活用しても。靴下が靴に隠れてしまうので、一見すると素足で履いているように見える。汗をかいてもべたつかないのもいい。

 パンツの裾をまくし上げる際には、なるべく細身のシルエットのパンツを選びたい。その方が、全体的にすっきりと見えるからだ。

 流行に左右されない靴なので、一足持っていると、旅行やレジャーの際にとても重宝する。購入する際は、実際に靴を履いて、サイズや履き心地をしっかり確認することも大切だ。お気に入りの一足を見つけ、夏の街をさっそうと歩きたい。(聞き手・竹之内知宣)

仕事用なら紺や黒

 ビジネスの場で軽装化が進んでいることもあって、デッキシューズを履いて通勤している人も見かけるようになった。仕事用なら、濃い茶色や紺、黒のものを選びたい。その際、ラバーソールの色もよく見かける白より黒や茶の方が落ち着いた印象になる。同じシャツとスラックス姿でも、黒革のひも靴とは違った、リラックスした雰囲気を出すことができるのも魅力だ。

 縦じま状に縮れたシアサッカーとよばれる生地のジャケットに薄い水色のシャツ、白のパンツのコーディネート=写真=もおすすめだ。見た目も涼しげで、仕事相手に好印象を与えることができそうだ。

2011年7月25日  読売新聞)

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