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「男靴」で女が引き立つ

スーツにカジュアルに応用広く

丈が短めのパンツとの相性もいい「男靴」。上手に取り入れてみたい(神戸市の「メディテラス」で)

 紳士用革靴のデザインを取り入れた婦人靴が注目を集めている。「おじさん靴」を略して「オジグツ」や「男靴」と呼ばれ、特集する女性ファッション誌も。

 パンプスなどに比べてクラシックな印象になり、秋冬向けに1足あれば、様々な場面で活用できそうだ。

 ウイングチップと呼ばれ、鳥の翼に似た曲線の飾りや切り返しを爪先部分に施したひも靴や、モカシンのような縫い目を入れたローファー……。阪急百貨店梅田本店(大阪市)の婦人靴売り場には今、こうした「男靴」が約50種類並んでいる。

 同店で婦人靴の買い付けを担当している近藤由香里さんは、「この秋は流行の兆しがあり、種類を増やしました。仕事でスーツを着る時に履いたり、ジーンズなどカジュアルな装いのアクセントにしたり、応用範囲の広いことが『男靴』の魅力です」と話す。

まるで紳士靴のようなデザインの男靴。今年らしさを感じさせるポイントになる(大阪市の阪急百貨店梅田本店で)

 同店のお薦めは、「ビバアンジェリーナ」のウイングチップ(1万5870円)。白と黒の色の組み合わせがかわいらしく、足元を引き立たせる。「ジェイエム バイ ジョニーモーク」のウイングチップ(1万3440円)は、スエード素材で秋らしい落ち着いた雰囲気を強調できる。

 「ここ数年流行している丈の短いブーツに比べ、紳士靴風のデザインは、足を入れる部分がくるぶしより低い位置にあるため、足首を細く見せる効果があります」と近藤さん。このため、脚のラインを強調する丈の短いパンツや、ショート丈のワンピースなどとも相性がよいという。

 同店にはヒールを高くした「男靴」も並ぶ。「サヴァサヴァ」のタッセル(房飾り)付きローファー(1万5540円)のヒールの高さは7・5センチ。ピンヒールではなく、ヒールの底面積を広めにしてあるため、歩きやすい。

 「『男靴』は一見武骨な印象ですが、チェック柄のパンツやツイードのワンピースなどと合わせると、シックな雰囲気が強調できます」と、神戸市の服飾専門店「メディテラス」で販売を担当する山下恵子さんはアドバイスする。

 同店では、紳士靴風のデザインを取り入れながら、爪先部分にスタッズ(金属の(びょう)飾り)を施した「ペレテルノ」の商品(2万7300円)が人気だという。「ジェフリーキャンベル」のローファー(1万4700円)は、エナメルの光沢が上品な雰囲気で、パーティーなどへ履いて行っても違和感のないデザインだ。

 一方、「オペーク」のくるぶし丈のブーツ(2万2050円)は、紳士靴で一般的な爪先部分に直線の縫い目が入ったストレートチップ風。ヒールの高さは6・5センチあるが、中敷きに低反発素材を用い、長時間歩いても疲れにくい。

 この靴を販売する服飾メーカー「ワールド」(神戸市)の広報担当者によると、女性らしいものと、男性が身につけるような渋めのものを組み合わせるのが、今年らしい装いのポイント。「ボウタイ付きのブラウスや丸襟のワンピースなど、上品な服に『男靴』を合わせると、今年らしいしゃれた雰囲気を強調できます」と、この担当者は話している。

2011年8月29日  読売新聞)

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