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加茂克也さん…時代の先頭 髪を彩る

ジュンヤ・ワタナベ(2012年春夏パリコレクション)=伊藤紘二撮影
G.V.G.V.(2012年春夏東京コレクション)
ミントデザインズ(2011〜12年秋冬東京コレクション)

 頭の回りをチョウがふわりと舞う――。そんな幻想的な髪飾りを、ヘアデザイナーの加茂克也さん(46)がデザインした。

 読売新聞のファッション報道をPRする広告のための創作。作品をよく見ると、新聞紙で作ったチョウに交じって、実物のチョウの標本も。それらを写真撮影用のスタジオで、一つひとつピンセットや綿棒を使い、のり付けしていく。「世界の情報が飛び交う新聞と、海を渡るというチョウのイメージを重ねました」

読売新聞の広告撮影で、モデルの髪飾りを調整する加茂さん。「人とは違うことがやりたくなる」と話す(今年7月、東京都内で)
加茂さんが髪飾りを手がけた読売新聞の広告。東京のプランタン銀座や表参道駅で掲示中

 シャネルやフェンディなど有名ブランドのショーやファッション誌でヘアメークを手がけ、国際的に活躍する。今月1日にも、パリで開かれたジュンヤ・ワタナベのショーに参加してきた。モデルの頭をキジやカラスなどの羽根で覆い、レースを使ったロマンチックな新作を引き立てた。現在開催中の東京コレクションでも、G.V.G.V.などのヘアデザインを担当した。

 創作はいつも即興で、その場でのひらめきを大切にするという。「ショーや撮影では、本番前ギリギリまで頭に浮かんでは変化するイメージを、素直に表現します。他人がどう思うかは一切考えません」

 高校生の時、ファッションデザイナーになりたかった。その近道と思い、地元・福岡市の美容学校に進み、1988年に有名なヘアサロン「モッズ・ヘア」に入社。服と違って、売れ行きなどを考えなくても済むヘアデザインに夢中になった。入社以来、ショーや雑誌のヘアメークを専門にしている。斬新なヘアデザインを発表し、今や日本を代表するヘアデザイナーだ。「服じゃないから、カタチは残らない。でも、人の記憶に残ればいいと思っているんです」(生活情報部 谷本陽子)

2011年10月19日  読売新聞)

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