パリの石畳に靴の華
靴が主役なの? そう思えるほど、2012年春夏パリコレクションの会場周辺では、招待客らの足元が注目を集めた。
おしゃれなゲストが集まることで知られるシャネルやミュウミュウの会場は、まるで靴の新作展示会のよう。会場周辺で、来場者のファッションを撮影するカメラマンたちも、多彩な靴を盛んに狙う。
オスのクジャクのように派手さを強調したサンダル、宝石箱のようにラインストーンがきらめくパンプス……。取材の合間に、彼女たちの足元を観察していると、飽きることがない。
ヒールの高さにも驚く。10センチ超なんてざらなのだ。ロンドンから取材に来ていた雑誌編集者は、高さ12センチのピンヒールのサンダル姿。「パリは石畳の道もあるし、長い距離は歩けない。でも、おしゃれは我慢よ」と彼女は言ってのけた。
ファッションショーでも履きこなすのが難しそうな靴がたくさん登場した。モデルがバランスを崩して倒れそうになる光景も何度か目にした。
かつてフィリピンのイメルダ・マルコス元大統領夫人が3000足も靴を所有していたことを思い出した。モードな靴は、女性を惑わせるほどの魅力があるようだ。(編集委員 宮智泉)
(2011年11月2日 読売新聞)
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