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ツイード 長く着て魅力

ツイードは着込むほどに体になじみ、愛着もわいてきます」と話す森岡さん(ツイードのジャケットは、エディフィス)=東京都港区で、小林武仁撮影

 ツイード素材のジャケットが似合う季節になった。温もりや落ち着いた雰囲気を醸し出すツイードの魅力やコーディネートの仕方について、スタイリストの森岡弘さんに聞いた。

 ツイードは、太い毛糸を用いてざっくりと編まれた厚手の紡毛織物。温かみのある素朴な風合いが特長だ。英国スコットランド地方のツイード川周辺などが伝統的な産地。なかでもスコットランド北西部のハリス島などで作られる「ハリスツイード」は品質面などから人気が高い。

 英国ブームの影響などから、この秋冬は、ツイードのジャケットが注目されている。かつては、硬くて重くゴワゴワしているものが多かった。しかし、最近では技術の改良などで、軽くて柔らかく着心地のよいものがたくさん登場するようになった。

 休日のカジュアルな装いにはもちろん、職種によっては仕事場にも着ていける。1着持っていると、とても重宝する。とくに、今年は節電目的で、厚着をして暖房の設定温度を抑える「ウオームビズ」の取り組みが広がっている。ニットのベストやカーディガンなどと重ね着をする際にも、ツイードのジャケットがあれば、着こなしの幅がぐっと広がるだろう。

 織り柄や色が、多彩になってきたのもうれしい。代表的なのは、グレーや茶系で、杉の葉のようなV字形を連続させた模様の「ヘリンボーン(杉綾織(すぎあやおり))」。千鳥が連なって飛んでいるように見える「千鳥格子」や、大きな格子柄の「グレンチェック」なども定番だ。色の組み合わせや、柄の大きさで雰囲気もぐっと変わる。半球形のくるみボタンを使っているものなら、よりリラックスした印象にもなる。着る用途に合わせて選んでほしい。

 コーディネートの際には、色のほかに素材の組み合わせにも気を付けたい。相性がいいのは、タートルネックのニットやデニム地のシャツ、コーデュロイやウールのパンツなど。少し厚みや素材感のあるものでまとめると、全体に統一感がでる。ウール素材やニットのネクタイ、スエードの靴、靴底の厚いワークブーツなどもお薦め。

 流行にあまり左右されないことや、長い間着ることで風合いが増すこともツイードの魅力だ。英国では、親が大切に着ていた品質の高いツイードを、子どもが受け継いで着ているケースもある。ブラッシングなどの手入れを小まめにしながら、お気に入りのツイードのジャケットを長く着続けるのも楽しそうだ。

ダウンやネクタイも

 今シーズンは、ジャケットのほかにも、様々なツイード素材の商品=写真=が登場している。

 ツイードのダウンのベストは、ニットなどの上に合わせて着れば上品な雰囲気に。マフラーや、前びさしのついた帽子「キャスケット」は、カジュアルな装いのアクセントになる。

 ツイードのチェックのネクタイは、休日にちょっと改まった場所に外出する際の装いなどにも活躍してくれそう。この冬はぜひ、流行のツイード素材を取り入れた着こなしに挑戦してみてはいかがだろうか。(聞き手・竹之内知宣)

2011年11月21日  読売新聞)

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