レトロ 映画女優の気分
ベルト付きコート
「懐古調」「伝統」が装いのキーワードとなったこの秋冬、ベルト付きのコートを見かける機会が増えた。
腰回りのアクセントとなるベルトは、レトロさや女性らしさを演出し、使い方次第で着こなしの幅も広がりそうだ。
ベルト付きコートは、「ベルテッドコート」とも呼ばれる。阪急百貨店梅田本店のヤングアダルト婦人服商品部買い付け担当者、北田浩史さんは「レトロ調が人気の今シーズンは、1960〜70年代を思い起こさせるベルテッドコートが代表的な商品。つばの広い帽子や真珠のネックレスと組み合わせ、映画で見た往年の女優のように着こなしてみては」と勧める。
大人の女性に人気の「イネド」は、ボタンなどがなくベルトだけで留めるラップコート(7万2450円)を推奨。キャメル、紺、黒、グレーの4色で、細めのデザインに太いベルトがポイントだ。体の前でリボン結びにすれば、裾にかけてふわりと広がって女性らしさを強調でき、背中側に回して結ぶとコート本来のスリムなデザインが楽しめる。ベルトを外し、インナーを見せて着てもよい。
同店では、存在感が増すようさらにベルトを太くし、鮮やかな赤色を取り入れた同ブランドの限定商品(5万1450円)も販売している。
秋口から流行しているポンチョ風のコートにベルトを付けたのが、OLに支持されている仏ブランド「ミッシェルクラン」の商品(5万9850円)。ゆったりしたデザインだが、ベルトで腰回りを絞ると柔らかなひだが生まれ、違った装いを楽しめる。
北田さんは「付属のベルトを使うだけでなく、手持ちのエナメルベルトなど、異素材のものを組み合わせることでおしゃれの幅が広がります」とアドバイスする。
流行のチェック柄やニットのコートがそろうのは、神戸市の服飾専門店「メディテラス」。販売担当の小岩理沙さんは「今年は、ベルトの位置が腰の低い部分にある商品が目立ちます。落ち着いた印象を与えますよ」と話す。
キャリア女性にファンが多い「オペーク」のコート(5万6700円)は流行のチェック柄を取り入れ、従来より1〜2センチ太い約6センチ幅のベルトを用いた。くすんだ色合いの緑や赤、青などを使うことで、大切に長く着続けたような表情を醸し出す。同じ型のベージュ(5万4600円)はシックな雰囲気が人気だ。
カジュアルなニットで人気の「トラッゾドンナ」のニットコート(2万3100円)は袖にもベルトをあしらう。ピンクや茶、スカイブルーの色遣いがかわいらしく、休日にぴったりだ。デニムと相性がいいが、ワンピースなどと合わせると上品な装いにもなる。小岩さんは「ひざ丈のパンツやタイトスカートと組み合わせ、下半身をほっそり見せると女性らしくなります」と話している。
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