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[男の基本]ステンカラーコート

休日のカジュアルも自在

「シンプルなデザインなので飽きがこない。長く着ることができるのも魅力」と話す森岡さん(東京都港区で)=安川純撮影

 ビジネス向けのイメージが強いステンカラーコート。しかし、スタイリストの森岡弘さんは、背広だけでなく、休日のカジュアルな装いに合わせることも提案する。上手な着こなし方を、森岡さんに聞いた。

 この季節、スーツの上にステンカラーコートを着た男性をよく見かける。前あわせはシングルで、ウエストは絞られておらず、丸みを帯びた小さな襟が特徴のコートだ。

 「ステンカラー」という名称は和製英語。首筋に沿って直線的に折りかえった襟を意味する英語の「スタンド・フォール・カラー」に由来しているなど諸説があるようだ。

 前あわせがダブルのトレンチコートと比べて、シンプルなデザインで、年齢を問わず誰にでも似合い、着る場所を選ばない。ビジネスで着るには最適だ。

 そのシンプルさゆえ、カジュアルな装いでも十分活用できる。平日の仕事の時だけではもったいないので、休日にも着てほしい。

 例えば、格子柄のシャツにニットのカーディガンを合わせ、その上にベージュのステンカラーコートを着る。背広の時とは違った、リラックスした雰囲気を演出できる。ウールのパンツだけでなく、チノパンツやカーゴパンツ、ジーンズなどとの相性もいい。

 コートは防寒用で、ジャケットの上に着るものだと思っている人もいるようだが、自由に着こなすことができる。

 タートルネックのセーターの上に、ジャケット代わりに着てみてはどうだろう。着丈が長い分、落ち着いたシックな感じになる。マフラーや革の手袋も使い、冬ならではのファッションを楽しみたい。

 少し寒さが和らいできた時におすすめなのは、白地に青の横じまのバスクシャツとジーンズ、ステンカラーコートを合わせた着こなし。ジーンズの裾をまくり、靴はローファーを素足で履く。首元にスカーフを巻いても。フランス風のトラッドな装いになる。

 着こなしで気をつけたいのは、サイズだ。ステンカラーコートはウエストが絞られていないので、サイズが大きいとシルエットがブカブカになり、だらしなく見えてしまう。最近は、細身のシルエットのものも増えている。できるだけ、すっきりとしたシルエットのものを選ぶと今風の装いになる。購入の際は、薄手のジャケットの上に試着して、ピッタリするサイズがいい。

 平日も休日も使える着回しの利く便利なステンカラーコート。1着持っていると重宝すること間違いない。(聞き手・竹之内知宣)

同系色でまとめよう

 コートの色柄にも配慮したい。無地のベージュやカーキ、濃紺、黒などは、どんな服にも合わせやすい。店頭には、青や緑などの明るい色や、チェックなどの柄物も登場している。これらは、カジュアルな装いに合わせることを考えている人におすすめだ。服全体のコーディネートは、なるべく同系色でまとめたい。

 素材も定番の綿のほか、様々なものがある。ウールやカシミヤならシックな雰囲気に。ポリエステルやナイロンなどの化学繊維素材なら軽快なイメージになる。防水加工が施されていると、雪や雨の日でも気兼ねなく使えるので便利だ。

2012年1月30日  読売新聞)

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