米韓に遅れ…日本企業の商品開発力低下も韓国のサムスン電子は11年12月期の売上高が前年比6・7%増と過去最高を更新した。 1月に米ラスベガスで開かれた世界最大の見本市「国際家電ショー(CES)」では、サムスンとLGエレクトロニクスの韓国勢が年内にも発売する55型の有機ELテレビを出展。世界初の有機ELテレビを発売したのはソニーだったが、大型化を進める研究開発では後れを取った。サムスンは積極投資でテレビのシェアを拡大、有機ELテレビも日本勢の先を行く。 製品の性能だけでなく、「使いやすさ」の面でも日本勢は立ち遅れている。 スマートフォンで世界的な大ヒットを続ける米アップルは11年10〜12月期の売上高と税引き後利益がいずれも四半期で過去最高だった。台湾メーカーなどに製造委託しながら付加価値の高い商品を相次ぎ開発し、高い利益率を誇る。 メリルリンチ日本証券の片山栄一アナリストは「付加価値を生み出す戦略が必要」と指摘し、日本勢の商品開発力の低下を懸念する。 (2012年2月5日11時45分 読売新聞)
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