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松井秀、初の開幕音なし

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ヤンキース対デビルレイズ・3回2死、内野ゴロで一塁へ向かう松井秀(2日、ニューヨークのヤンキースタジアムで)=清水健司撮影

 【ニューヨーク=小金沢智】米大リーグは2日、7年ぶりのワールドシリーズ制覇を目指すヤンキースとデビルレイズがニューヨークで対戦するなど13試合が行われ、本格的に開幕した。デビルレイズの岩村は6番・三塁で先発デビューし、六回の第3打席で大リーグ初安打。5年目となるヤンキースの松井秀は、3打数無安打だった。

 松井秀がデビュー以来、4年続けていた開幕戦での安打はついに途絶えた。

 1打席目こそ四球を選んだが、相手左腕のカズミアーは、140後半から150キロの速球に変化球を巧みに交えてくる。松井にとって「ストレートとスライダーの見極めが非常に難しい」タイプ。この日は甘いボールもほとんどなく、「うまくやられた」と認めるしかなかった。

 124日間の戦線離脱を経験して迎えた今季、その開幕戦でノーヒット。それでも幸先が悪いとは受け止めていないはずだ。事実、こう振り返った。「素晴らしいゲームだった」

 ワールドシリーズ制覇を究極の目標にする松井にとって、1本の安打よりも、チーム力の高さを感じての1勝に意味があったのではないか。五回の4失点で逆転されながら、救援陣が好投する中、六回以降は毎回得点と底力を見せた。

 先は長い。同点打のジーター、勝ち越し打のジアンビ、だめ押し2ランのロドリゲスと、屈指の打者たちも、沈黙する日は何度もある。「相手に小差でついて行けば、うちの打者は何とかしてくれる」とトーリ監督。この信頼は、松井も含めてのことだ。(小金沢智)

2007年4月3日  読売新聞)
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