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秀喜「対松坂感覚つかめた」

 凡退した第1、第3打席とも、外2球で簡単に追い込まれ、自分の打撃をさせてもらえずじまい。松井秀は松坂を、「きょうのアンパイアは低めと外角を取っていた。それをうまく使っていた」と評価した。

 ただ一時的に勝負を制した打席もあった。

 2点を追う四回無死一、二塁。カウント2―2から粘った。「すべてに対応する気持ちで待っていた」という松井秀は、低めの速球はカット、内角低めの誘い球は見極めた。最後は、8球目のチェンジアップにも引っかからず、四球を選んだ。

 ヤンキース、レッドソックスという宿敵に分かれた2人はチームの勝敗がすべて。個人対決を重視することはできない。この四球で満塁と好機が広がり、味方の3適時打4得点へと続けば、バットに当てなくとも、松井秀の勝ちと言えた。

 だが、五回すぐに再逆転され、ヤンキースは敗れた。こうなれば、2打数無安打1四球という対戦結果は結局、完敗だったことになる。

 5年ぶりの対戦に「ある程度、(対松坂の)感覚はつかめた」と松井秀。次回以降、勝利を呼び込むことができるか。(小金沢智)

2007年4月29日  読売新聞)
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