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松井秀2ラン 地下鉄シリーズ

久々一発喜べず

メッツ 3―2 ヤンキース

 松井は一時、逆転打となる3号2ランを放った。1点を追う四回一死一塁。カウント1―3から、ほぼ真ん中に来た速球を豪快に引っ張ると、強烈なライナーが右翼席へと消えた。

 前日は2併殺など、3度走者を置いた場面で凡退した。ただ、「甘い球はしっかり打てている。全体的には悪くない」と言う。折れ線ではあっても、打撃は緩い上昇カーブを描いているとの自負はあるようだ。

 しかし、チームは乗ってこない。ペティットは五回に逆転2ランを許し、そのまま敗れた。「投打の歯車がかみ合ってない」。もどかしさは、松井にも募っている。

 首位、レッドソックスとは10差に開いた。「あすの試合を全力でやる。それを毎日続けるだけ」。13試合ぶりの一発はもちろん喜べず、口元を引き締めるしかなかった。(ニューヨーク、小金沢智)

2007年5月19日  読売新聞)
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