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秀喜 特大5号2ラン

「完璧だった」135メートル弾

ブルージェイズ 7―2 ヤンキース

 4連敗が濃厚となった終盤の八回、松井が一矢を報いた。二死一塁、やや外寄り低め、150キロ超の速球を強くたたいた。打球はバックスクリーン上部にある客席の覆いに到達した135メートル弾。中堅手がすぐに見送った、打った瞬間に本塁打とわかる当たりだった。

 チーム同様、相手右腕のマゴワンに苦しんだ。ツーシームは球速もあり、制球も悪くない。「非常にとらえづらかった」という松井だが、凡打や空振りの過程で対処を進めてきたようだ。三飛、三振の後は、強めの一ゴロが失策を誘った。本塁打の打席は、初球のファウルが左翼線方向へライナー性の当たりとなった。そして、ボールを一つ挟んで仕留めた。

 タイミングやスイング、そして打球に付く角度がマッチした時――。答えは飛距離十分の大きな本塁打だった。「完璧(かんぺき)だった。明日以降につながってくれれば」。不振のチームへのゲキとなったか。(カナダ・トロント、小金沢智)

2007年5月29日  読売新聞)
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