ヤンキース、打線上げ潮ヤンキース4―1ダイヤモンドバックス 6連勝中のヤンキース。初回に3番アブレイユが右翼へ3ランを放ち、早々にエースの王建民を援護した。 彼こそ、チームの低迷、上昇を象徴する左打者かもしれない。トーリ監督の評価は「出塁率が高く、投手に多く投げさせ、後続にボールを見せてくれる」。だから、4番ロドリゲスの前を打つのに最適なのだ。 しかし、開幕から不振続き。月間打率は4月は2割5分超、5月は2割1分を切った。本来の選球眼、粘り強い打撃を取り戻し、6月は10日までの10試合で打率5割、10四球。ロドリゲスも前週のMVPと復調し、打線が機能してきた。 松井が「投手陣が良くなり、落ち着いて攻撃できている」と言うように、投手陣の再建も進む。この日7回1失点の王のほか、ペティット、ムシーナ、クレメンスと4本柱が確立され、中継ぎ陣の負担も減った。 投打かみ合う6月。5月29日に14・5もあったレッドソックスとの差は、その後の12試合で10勝して9・5に。勝率も約1か月ぶりの5割に復帰した。33歳となった松井の口も軽やか。「僕の誕生日に連勝が止まったら、何か嫌な感じだった」と、おどけた。(ニューヨーク、小金沢智) (2007年6月13日 読売新聞)
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