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07 松井秀喜

月間13発 松井秀量産

両リーグ最多

ヤンキース 16―3 ホワイトソックス

 「要因としては失投をちゃんと打ててるのでは」。松井は好調ぶりを控えめに分析した。裏を返せば、自分のタイミングで待てている状態。見極めがしっかりできているということだ。

 初回のソロで、メジャー自己最速となる7月中の20号到達をクリアすると、続く2打席は誘い球には手を出さずに連続四球。第4打席は甘く入った初球を逃さず、21号2ランを右翼へ運んだ。「打率が3割に近づきつつ、本塁打が出ているのがいい。あいつは本当に良くボールが見えてるな」。トーリ監督が評価するのは、粗い打撃で本塁打を量産しているのではなく、確実性の高い打撃でチームに貢献していることだ。

 7月の13本は両リーグ最多で、巨人時代に50本塁打を打った02年の8月に並んだ。打点も28を数え、月間MVPの最有力候補であることは間違いない。

 この日は、来年にヤンキースタジアムで行われる球宴ロゴが発表された。現球場のラストイヤーだ。「長い歴史で最後の大きなイベント。出られればうれしい」。珍しく色気を見せた。今の松井がそう言うなら、誰も異議は唱えないだろう。(ニューヨーク、小金沢智)

2007年8月2日  読売新聞)
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