松井秀 メジャー100号【ニューヨーク=小金沢智】ヤンキースの松井秀喜外野手(33)は5日、ヤンキースタジアムで行われたロイヤルズ戦で三回の第2打席に、先発右腕のメッシュから右翼へ今季22号ソロ本塁打を放ち、メジャー通算100号に到達した。日本人選手の100号到達は初めて。松井秀は第1号を2003年4月8日に放ってから、636試合での達成となる。日米通算では432本目。 この試合、3打数1安打2打点で勝利に貢献、ヤンキースは3連勝となった。 さらに上を見つめてヤンキース 8―5 ロイヤルズ 三回、先頭の松井秀はカウント1―2から低めの速球をたたいた。通算100号は高々と上がり、そのまま右翼席前列へ飛び込んだ。 区切りの数字を、「うれしい」と振り返った。ボールを返してくれたファンには、サイン入りのバットとボールをプレゼントした。ただし、淡々としていた。「何年かやってれば、そのうちいくでしょうから」 もっと大事なことがある。「年間40本打つ打者でも計算すれば4試合に1本ぐらい。だから、自分を型にはめる必要はない。展開によって自分の一番いいものを出せればいい」。求めるのは、状況に応じて力を出せる自分。安定感、勝負強さと置き換えられるかもしれない。だから、数字からプレーに入ることはしない。結果に行き着くまでの準備、打撃を常に向上させようとする過程を重視する。 今季も、積み上げたチーム2位の22本塁打、78打点。「どこまで本塁打数を伸ばせるイメージがあるか」との問いには、こう答えた。「ないですし、考えないですね、たぶん」 ダイヤモンドを回ると、電光掲示板は「100号」を知らせた。前日、ロドリゲスが放った特大の500号より、飛距離も数字もつつましい。それでも、ファンは5番打者の重みを知っている。2日連続となったカーテンコールの大声援と拍手は鳴りやまない。一度ベンチに下がった松井は少し照れくさそうに、ちょっとだけ姿を現して、また引っ込んだ。 ヤンキース・松井秀喜「感触は良かったが、高く上がりすぎたので、ギリギリ入ってくれて良かった。(本拠地で)カーテンコールができたのは良かった。(あと何本打てるかは)あまり考えない」 (2007年8月6日 読売新聞)
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