秀喜、新領域へ一歩 本塁打ペース上昇監督も厚い信頼松井は言っていた。「全部をホームランにしようと思わない方がいい。そうすると逆に失敗する。要は確率の問題だから」 ボールを引きつけ、上から強くたたく。タイミングが合い、相応の角度が付いて打球はフェンスを越える。メジャーでは手元で沈んだり、動くボールがあるから、日本と比べて難度は増す。分析通り、日本での332本はおおむね4試合に1本、メジャーでは6試合に1本となる。 ただ5年目の今季、ペースががらりと変わってきた。「打ちに行くまでの“間”が良くなったから、その後のスイングも良くなった」。バランス良くボールを待ち、下半身と上体がうまく連動したスイングが続くケースが増えてきた。 通算100号に到達したこの試合までの30試合で14本を量産し、32打点。左太ももの故障で4月に13試合を欠場したが、本塁打、打点ともリーグ6位につけている。「本塁打を打つ上、打点も挙げる。彼がチームに重要なのは安定した働きをしてくれるからだ」と、トーリ監督は頼もしげだ。 過去の好調時を超える、新たな感覚をつかんだのか。「悪くなると悲観することはないが、これが続くとは思えない」。本人はあくまで慎重だ。それでも、結果として残した数字は確かに、新たな領域に一歩踏み入れたことを示唆している。(ニューヨーク、小金沢智)
(2007年8月7日 読売新聞)
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