驚異の猛反撃 ヤンキースプレーオフへ5月末から70勝38敗 秀喜は夏に猛打デビルレイズ4−12ヤンキース 13年連続のプレーオフを決め、選手たちはシャンパンファイトで喜びを爆発させた。ずぶぬれの松井もトーリ監督とがっちり抱き合う。7月は13本塁打、8月は打率3割3分超。借金8の5月29日から、70勝38敗という奇跡的な反攻を支えた1人だ。「グッジョブ(よくやった)」と言われる資格は十分ある。 が、節目の試合はスタメンを外れ、出番もなかった。監督は「松井は苦しんでいる。上半身と下半身のバランスが取れていない」と見た。ここ10試合で打率2割4分4厘。本人は「特別、(調子が)悪いとは思わない」と言う。 確かにミスショットは目立つ。ただ前日も2四球だったように、10試合で選んだ8四球は、最も相手が警戒してくるロドリゲスと変わらない。ボールの見極めはできているが、スイングに微妙なズレがあるようだ。 残り4試合を「いつも通りやるだけ」と言う。だが彼の場合、この言葉は現状維持を意味しない。常に向上を目指すことが「いつもの準備」。7年ぶりのワールドシリーズ制覇に向け、打撃の精度を上げていきたい。(セントピーターズバーグ、小金沢智) (2007年9月28日 読売新聞)
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