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ひざ「いい感じ」 動きにも軽快感

 2日前に右ひざの水を抜いた松井秀。「今のところ、かなりいい感じ。腫れが引くし、ひざはかなり動くようになった」。前向きな言葉はプロ根性の表れでもあるから、割り引いて聞く必要はある。それでも予定通りチームに合流した。

 2日、本拠地で約1時間行われた練習では、「あまり走るな」という指示が出ていた。打撃練習後の守備では軽めの動きだったが、飛球を追いかける姿は確かに、数日前よりは軽快感がある。痛みか意図か、ひざをなるべく曲げないようにと、ぎこちなく見えた走りも少しは改善された。

 今季は「変な1年だった」。7月は自己最多の13本塁打で月間MVPを取った。が、開幕4試合目に左太もも裏を痛めて15日間の故障者リスト入り。6月下旬からは右ひざが痛み出し、欠場は19試合に上った。アップダウンは激しい。

 「あとはプレーオフ。いい1年だったと思えたらいい」。シーズン最終戦を捨て、ひざの治療を選んだのはそのためだ。

先発明言は避ける

 ヤンキースのトーリ監督は2日、本拠地で行った練習の前に会見。松井秀の先発については明言を避けた。松井は5番もしくは6番DHでの先発が有力。監督も「松井(の状態)は大丈夫だ」と話した。ただ、松井は第1戦の相手先発左腕、サバシアには9打数無安打。「対戦成績もふまえて考える」とし、右打者ダンカンを起用する可能性は排除しなかった。(ニューヨーク、小金沢智)

2007年10月3日  読売新聞)
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