ヒデキ、好機逃し三振 プレーオフ第1戦インディアンス 12―3 ヤンキース 采配(さいはい)を生かすも殺すも松井次第――。そんな重要な局面だった。1点差に縮めた五回二死満塁だ。 2―4で迎えたこの回、トーリ監督は動いた。先発は内野ゴロを多く打たせる王。守備力を重視し、一塁手は左のミンケイビッツを9番打者に選んだ。が、第2打席を先頭で迎えたところで右のダンカンを代打に送る。柔軟な一方で、左腕サバシア相手に8番まで4人の左打者が並ぶ打線は、レギュラーへの信頼感だ。 ダンカンの右前打で始まり、左のアブレイユが一死一、二塁から左翼線二塁打を放ち、1点差に。敬遠と三振で二死満塁となり、松井だった。結果は打ち損じの遊飛。裏には王がKOされ、敗色濃厚となった。 「あそこで出れば展開は変わっていたかもしれない」。ジーターら主力も軒並み沈黙したが、場面が場面。カウント0―2から、ここまで唯一の失投を打ちに行き、ミスした自分を責めざるをえなかった。 試合後、松井の起用について聞かれた監督は、「1試合だけで、あいつの能力に対する考えを変えることはない。必要なら左翼を守らせることだってある」。変わらぬ期待。何とか次は応えたい。(クリーブランド、小金沢智) (2007年10月5日 読売新聞)
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