復帰秀喜、無安打 メジャーオープン戦【フォートマイヤーズ=小金沢智】ヤンキースの松井秀は9日、ツインズ戦に3番・DHで今季初のオープン戦に出場。3打席に立ち、3打数無安打で、一ゴロ併殺、右飛、一ゴロだった。昨年11月に右ひざの内視鏡手術を受けた影響で、10月8日のプレーオフ地区シリーズ第4戦以来の実戦復帰となった。 オープン戦3度目の登板となる井川は五回から2イニングを投げ、無安打、無失点。五回、3四球と制球が乱れ、二死満塁としたが、三ゴロでピンチを脱し、六回は三者凡退に抑えた。 でも全力疾走 右ひざ「大丈夫」右ひざは完調の一歩手前。それでも実戦に復帰したことで、松井は小さな手応えをつかんだようだ。初回の一死一塁。速球を芯でとらえ、痛烈に引っ張った。一塁手の正面を突いて併殺打に終わったが、ダブルプレーを防ごうと疾走した。 打って走るという基本動作の中で、動きをセーブしようとするヒザへの恐怖心や、かばう意識が働いたかどうか。「実戦の中で自然と忘れさせるものがあったし、その中で(動いて)大丈夫だった」。回復具合をまた、確かめられた瞬間。「小さなことかもしれないが、少しずつ前へ進めていけてる」。実感を込めた。 左翼に守備範囲の広いデーモン、DHにはパワーのある左のジアンビ、右のダンカンらがいる。手術明けの自分は「悠長なことは言ってられない立場」だが、無理して悪化させるのは遠回り。キャンプイン初日の20日、ノックは正面のみ。ベースランニングは2週間後。「危機感を持ちながら焦らない。バランスが大事」と段階を踏んできた。 守備に就ける体を取り戻しつつ、打撃でも結果が必要だ。例年60前後あるオープン戦の打席は半分近くに減りそうだが、「質の高い打席を増やす。調整じゃなく、自分の中で真剣勝負をしたい」。レギュラー奪回へ、スタートを切った。(小金沢智) ヤンキース・ジラルディ監督「(復帰戦の松井は)芯で2度とらえていたし、(右飛は)風がなければ本塁打かもしれない。とても満足している」 (2008年3月10日 読売新聞)
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