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秀喜、打撃復調

 松井秀の打撃が上向いてきた。初回の二死満塁。2―1と追い込まれながら速球を、左翼線へ先制の2点二塁打。二回二死三塁では外角寄りの球を中前へはじき返した。2打席連続の打点に「ゲームの中で少しずつ内容は良くなってきた」と、本人もまんざらではない。

 開幕までの課題は、右ひざの状態を完璧(かんぺき)にすることだが、この日も、味方の適時打で二塁から生還したり、一塁走者として味方の強烈な右前打をよけ、再び二塁へスタートを切ったりと、激しい動きもこなしているように見える。

 「違和感はだいぶなくなってきているが、実際には左に比べると弱さはある」。トレーニングに加えて、実戦での守備や走塁で、ひざに負担のかかる様々なプレーを試し、一抹の不安の残るひざへの安心感を積み重ねながら開幕を待つ。(フロリダ州タンパ、小金沢智)

2008年3月18日  読売新聞)
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