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4番・ヒデキ 自然体

ホワイトソックス6―7ヤンキース

 4番、松井――。ジアンビ、カノが1割台に低迷する中、能力を証明してきた結果だ。だが、本人は慎重だ。「開幕は8番。最初はそう思われていたわけだからね」。層の厚い打線で、いつまた戻るか分からない。

 そのせいか、逆に気負うことなく、自然体を貫いている。前日までの2試合で単打2本だが、長打につながる失投が来なかった。その中で色気はぐっと抑える。今季初の4番に入った22日、七回の第4打席がいい例だ。アブレイユの逆転満塁本塁打の直後だが、フルカウントから四球を選ぶまで慎重に見極め、1球も振らなかった。2試合で2安打、4四死球、1敵失。10打席で7度出塁している。

 この日、夫人の出産でチームを離れていたロドリゲスは合流したが、20日の試合で右太ももに張りを訴え、万全ではない。その代役ではある。しかし、3試合連続の4番に相手の警戒も増している。3点を先制した三回二死二塁は敬遠され、1点を追う七回の二死一塁はストレートの四球だった。(シカゴ、小金沢智)

2008年4月25日  読売新聞)
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