我慢が大事ブルージェイズ 9―3 ヤンキース 打撃練習中の松井秀はいつもより、ゆったりと左へ流し打つことに時間をかけた。この日の相手は、屈指の右腕ハラデー。我慢が大事と、自分に言い聞かせているようだった。 変化の大きい高速シンカーは、「甘い球に感じても、思ったより逃げて沈む。打つときは厳しいコースになる」。長く、見極めないと打てない。1点を追う初回二死一、三塁。初球を一瞬、待てた。だから、真ん中から外寄りに逃げるところを合わせ、三塁手の頭を越える同点適時打となった。 観衆は、初先発の160キロ右腕チェンバレンへの援護射撃に興奮した。だが、松井にとって、元レッドソックスのエース、ペドロ・マルティネス(現メッツ)と並んで名前を挙げる難敵。対戦打率は2割を切る。一塁ベースで個人的な勝利をつかの間かみしめても、不謹慎ではない。(ニューヨーク、小金沢智) (2008年6月4日 読売新聞)
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