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秀喜、復帰初安打

1打席ごとに感覚戻る

ヤンキース 5―1 ブルージェイズ

 「目が慣れてくれば」。前日の復帰戦を無安打で終えた松井秀は言った。2戦目のこの日、そんな目と体の反応のズレを少しずつ埋めた。

 同じ中飛ながら、初回よりも第2打席の方が強い打球だった。左腕パーシーの速球に、わずかにズレを修正した。五回も強い当たりの二ゴロ。そして八回一死、右腕フレーザーの150キロをとらえ、左中間を割る二塁打を放った。外の速球を逆方向へはね返す打撃は、タイミングとともに、ボールの軌道に対するスイングが合ってきた証しだった。

 「打線に厚みと安定感をもたらしてくれる」。ジラルディ監督は、前半戦の首位打者争いに絡んだ松井を適度な休養を与えながら、先発で使い続けるつもり。「打席を重ねていけば上がっていくはず」と松井。打撃面で2か月のブランクは、意外に早く取り戻すかもしれない。(トロント、小金沢智)

2008年8月21日  読売新聞)
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