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秀喜、バースデー3ラン

2年連続の祝砲

ヤンキース9―8メッツ

 松井秀は逆転9号3ランで35歳の誕生日を飾った。2点を追う六回一死一、二塁、真ん中に入った速球をたたくと、打球は右翼2階席まで到達。昨年の逆転満塁弾に続く記念日アーチとなった。

 遠征から午前4時過ぎに自宅に着いたこの日は、祝う間もなく就寝。午後5時のミーティングに遅刻寸前で現れると、1年前を苦笑いで振り返った。「あの後、ひざをケガした。今回、せめてそういうことがなければ」。5日後に古傷の左ひざが腫れ、その後の戦線離脱、オフの手術につながる忌まわしい記憶は重い。

 今のDH専門、頻繁なスタメン落ちはそのケガに起因する。「元気をなくしても何も変わらない。悪い時こそ、自分で変えようとしないと」。厳しい現実に耐え、黙々とトレーニングや打撃練習に励む今季。輝く瞬間が時にあっていい。(ニューヨーク、小金沢智)

2009年6月13日  読売新聞)
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