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松井、2安打2打点…ア・リーグ優勝決定戦

 【ニューヨーク=岡田卓史】米大リーグのア・リーグ優勝決定戦(7回戦制)第1戦は16日、ニューヨークで行われ、ヤンキース(東地区1位)が4―1でエンゼルス(西地区1位)に先勝した。5番・指名打者で先発出場した松井秀は、2本の適時長短打を放つなど3打数2安打2打点、1四球だった。

 ヤンキースは一回、松井秀の適時内野安打などで2点を先制。四回に1点を返されたが、五回にも松井秀の適時二塁打で加点した。投げてはサバシアが8回1失点の好投。エンゼルスは3失策と守備が乱れた。

 ナ・リーグ第2戦は、ドジャース(西地区1位)がフィリーズ(東地区1位)に2―1で逆転勝ちし、1勝1敗とした。

幸運な内野安打

ヤンキース4−1エンゼルス

 寒風が舞い、気温7度と冷え込んだ初戦。松井秀が2度、本拠地を埋めた5万人を熱狂させた。1点先制後の初回、野手の間に飛球が落ちる幸運な適時内野安打で2点目をもたらすと、1点差の五回一死一、二塁は好打を見せる。カウント2―1と追い込まれたが、外に逃げるボールに腕をいっぱいに伸ばして左中間を割り、3点目を挙げた。

 「この1年、ひざとの闘いだった」としみじみ語る。昨年の今頃はここニューヨークで、手術した左ひざのリハビリ真っ最中。可動域を広げることに腐心し、体重をかけるのも難しく、「キャンプまでに野球をできる体に、というのが一番遠い目標だった」。

 本塁打王テシェイラ、主砲ロドリゲスの後を打つ5番は、「一発を狙う打者は1人、2人でいい」。時には長打で、時には泥臭くとも、貪欲(どんよく)に得点を稼ぐつもり。「きょうはサバシアの投球に尽きる。非常にいい試合だった」と試合後は、8回1失点のエースをたたえた。(ニューヨーク、小金沢智)

2009年10月17日  読売新聞)
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